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僧侶の賭博暴露、背景に曹渓宗の内部紛争
韓国で最近、僧侶による賭博疑惑が暴露されたことを受け、仏教界が揺れている。特に最大宗派・
曹渓宗は、今回の暴露が別の事件の「導火線」になるのではないかと懸念している。仏教界では最近、
宗派幹部のスキャンダルを暴露する怪文書が飛び交っているとされるからだ。
問題の疑惑は、曹渓宗の僧侶が先月23日、全羅南道長城郡のホテルで数億ウォン(1億ウォン=
約710万円)単位の賭博を徹夜で行っていたと暴露されたものだ。疑惑は宗派幹部と対立する僧侶
ソンホ氏が行ったもので、賭博に参加していた僧侶名を9日、ソウル中央地検に告発した。
今回の事件の発端となったのは、白羊寺(全羅南道長城郡)で起きた住職などの地位をめぐる対立
だった。今回の賭博疑惑で暴露された隠し撮り映像については「何者かが意図的に仕組んだ事件では
ないか」との疑いの目が向けられている。
しかし、仏教界では宗派指導部を狙った攻撃ではないかとの見方もある。今回の事件を告発した僧侶
ソンホ氏と曹渓宗の元住職、曹渓宗総務院の3者には悪縁が存在するからだ。ソンホ氏は曹渓宗で
現総務院長を務める僧侶チャスン氏の経歴詐称疑惑を指摘、2010年3月から総務院長ポストの当選
無効を主張する訴訟を起こし、同年に曹渓宗から僧籍を剥奪された。
ソンホ氏は昨年12月にも「シンドバッド事件」(曹渓宗の僧侶がソウル・江南地区の「シンドバッド」という
名の風俗店に出入りしていたことが発覚した事件)の再調査を求めるデモを総本山の曹渓寺(ソウル市
鍾路区)前で行った。ソンホ氏は当時「曹渓寺の住職から暴行を受けた」と検察に告訴した。
ソンホ氏は今回の賭博疑惑で、問題の動画の出所について「本堂に誰かが置いていったUSBメモリーに
記録されていた」と説明した。その主張が正しければ、曹渓宗の住職と対立関係にあるソンホ氏に何者かが
報復の機会を与えたことになる。この事件に関与した曹渓寺の住職は5日、辞表を提出し、寺を去った。
さらに10日には、曹渓宗総務院の幹部6人も一斉に辞任した。
仏教界はまた、今回の事件がほかの暴露の呼び水になるのではないかと懸念している。ソンホ氏のように
曹渓宗の現指導部に反感を抱く勢力が、個人スキャンダルの暴露などで、指導部に道徳的なダメージを
与えるのではないかとみられているからだ。
仏教界の一部では「現指導部と対立する僧侶Aが、さまざまなスキャンダル資料を集めた文書を作成し、
マスコミと接触している」「ソンホ氏に検察の記者室で暴露するよう促したのが僧侶Aの側近だった」といった
うわさが広がっている。
李泰勲(イ・テフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2012/05/11 11:09
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