12/05/11 09:20:28.48
【ワシントン=犬塚陽介】
米ニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館に「日本帝国政府の軍によって拉致された20万人以上の女性と少女」
などと記載された慰安婦の碑が建立され、波紋を広げている。自民党の有志議員団が6日に同市を訪れ、
記載内容は事実無根として撤去を求めたが、市側は「歴史上の事実」などと要求を拒否した。
同市は人口の約52%を韓国系米国人が占めており、韓国系団体が碑の設置を支援したことも判明。
放置すれば米自治体が認定した既成事実として、独り歩きを始めかねない状況だ。
碑の設置は同市が主導、「韓国系米国人有権者評議会」の支援で2010年10月23日に設置された。
同評議会は、米下院が07年7月に採択した慰安婦に関する対日非難決議を後押しした団体の一つだ。
碑には「1930年代~45年まで、日本帝国政府の軍に拉致された慰安婦として知られる女性や少女のために」と記され、
「彼女たちは、誰もが認識すべき人権侵害に耐えた」と強調し、「人道に対する罪を決して忘れないようにしよう」と訴えている。
また、日本兵が膝を抱えてうずくまる女性に高圧的に命令を出しているかのような絵も描かれている。
自民党の古屋圭司衆院議員ら衆参4議員は6日、現地視察後にジェームズ・ロトゥンド市長らと面会。
日本政府の度重なる調査でも当時の政府や軍が強制的に女性を拉致し、慰安婦にした事実はないと抗議した。
ロトゥンド市長や韓国系のジェイソン・キム副市長は面会後に記者会見し、20万人という数字が増減する可能性はあるが、
日本軍による拉致は「歴史上の事実であり、変えることはできない」と撤回を拒否。
その根拠として、日本人1人を含む学識者4人の見解を重視したと語った。
市側はその後産経新聞の取材に、日本人以外の3人の実名を公表したが、いずれも韓国系とみられる女性で、
サンフランシスコ州立大の教授、著述家兼映像作家、市の調査時にエール大の博士課程に在籍していた学生だった。
この問題をめぐっては今年3月、議員団の一人の山谷えり子参院議員が予算委員会で取り上げ、野田佳彦首相が
「数値や経緯を含め根拠がないのではないか」と答弁していた。
地元メディアによると、同市には9日、韓国の国会議員3人が訪れて碑に献花した。
ロトゥンド市長は韓国メディアを前に、自民党の有志議員団は市側を威圧したかったようだと指摘した上で、
「そのようにはならない」と述べたという。
10年の米国勢調査によると、同市の人口は1万9622人で、韓国系米国人が51・5%を占めている。
2012.5.11 08:54
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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