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排水を無断放流、処理業者に過料268億ウォン
蔚山市が排水処理業者に対し、総額268億ウォン（約18億8000万円）の「過料爆弾」を見舞った。
企業から委託を受けた排水処理作業の過程で、水質浄化のための措置を講じず、そのまま排水を
処理し、河川を汚染させたためだ。排水の汚染度は環境基準値を最大70倍以上、上回っていたことが
分かった。268億ウォンの過料は、全国の地方自治体が排水の無断放流をめぐって企業から徴収する
過料としては史上最高額となる。
過料を徴収された業者は、蔚山市で唯一の排水処理委託業者「ソンギョン・ウォーテック」（チェ・ドンオン
社長）＝同市蔚州郡温山邑＝だ。微生物の分解を通じた排水処理システムにより、排水を浄化して
放流する業者で、1日に処理する排水は500トンに上る。だが同社は、昨年8月から今年2月にかけ、委託を
受けた排水処理の過程で、計4万8788トンの排水を浄化せず、秘密の排水管を利用して排水をそのまま
河川に放流していたとして摘発された。
同市はこのうち、同社が昨年12月から今年1月にかけ、1万1062トンの排水を無断で放流した件について、
先月19日に過料62億ウォン（約4億3500万円）を徴収するとともに、10日間の操業停止を命じた。また同市は
7日、同社が昨年8月から11月にかけ、同じ方法で排水3万7726トンを無断で排出した件について摘発し、
過料206億ウォン（約14億4450万円）を新たに徴収するとともに、排水処理業としての営業停止3カ月、排水
排出施設の操業停止10日間の処分も下す方針だ、と発表した。一方、同社のチェ社長は「水質および水の
生態系保全に関する法律」違反で検察に逮捕された。
蔚山＝ 金学賛（キム・ハクチャン）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版: 2012/05/08 08:02
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