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【在日の歌 半生の記(2)「血と骨」の街】
・ 『血と骨』の 生き様重ね 見る人の あまたの影を 指折りて見る (平成17年作)
(写真)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
▲ 映画化もされた梁石日氏の小説「血と骨」の舞台となった大阪市生野区の一角
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高校卒業いらい半世紀にわたって、コリアタウン(御幸森商店街の一帯)として注目を集める大阪市生野
(いくの)区に住み続けている。
かつて「猪飼野(いかいの)」といったこの地域には大正から昭和にかけて、仕事を求めて韓国・済州島(道)
から多くの人たちが移り住んだ。今は消滅してしまった地名だが、かつては「ニッポンコク イカイノ」と書けば、
朝鮮半島から郵便が届いたといわれる在日韓国朝鮮人の拠点だ。
■ 司馬遼太郎の生家も在日ブティック店に
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コリアタウンは「朝鮮市場」とも呼ばれる。商店街は昭和初期に自然発生的に生まれ、東西約150メートル
の区間に130店舗以上が軒を連ねる。京阪神はもちろん全国に向けてキムチや餅、民族衣装などあらゆる
韓国物資の供給基地になっている。
昭和33(1958)年、初めて見た生野は、作家の梁石日(ヤン・ソギル)氏の作品で、映画化もされた
「血と骨」に描かれた風景そのままだった。舞台になったあたりは今も、昔の面影を残し、酒店やクリー
ニング店などもそのまま。臨場感のみなぎるスポットだ。
・ 自国語(ウリマル)の 飛び交うひびきの 心地よき 朝鮮市場を 時折り訪ぬ(昭和63年)
・ 日本語を 知らざる 不便無き町は 四人に一人 異国籍なる(平成13年)
生野区には、在日1世はいうにおよばず、2世の韓国語にも済州島(道)の方言が残る。済州道では消えて
しまった方言の研究のため本国から研究者が来日したこともあった。済州道から来日した親戚の子供に、
在日1世が済州なまりで話しかけても通じなかったという笑い話もある。
・ ホルモンの 煙立ち籠む ガード下 人行き交いて 匂いの渦巻く(平成22年)
生野区の繁華街「鶴橋」には韓国料理店がひしめいている。近鉄鶴橋駅ホームに立つと、焼き肉の煙が
漂ってくる。ホルモン焼きはコリアタウンが発祥とされ、牛や豚の内臓を焼いて食べるのは、肉体労働を
主とした日本の朝鮮人労働者から広まったらしい。
・ 司馬遼太郎(しばりょう)の 生家と指せる その家は いま在日の ブティックなれり(平成20年)
・ 高英姫(コ・ヨンヒ)の 生家跡とぞ 説く角地 さら地のままに 幾年もあり(平成20年)
鶴橋近辺には有名人ゆかりの地が多い。作家、司馬遼太郎の生家「福田薬局」の跡地はいま、在日が
経営するブティックとなり、近くには北朝鮮の最高指導者(朝鮮労働党第1書記)に就任した金正恩
(キム・ジョンウン)氏の生母、高英姫氏の生家もある。ここ数年、更地の状態で置かれたままだ。
このほか歌手や政治評論家、女性指揮者ら著名な人たちの生家もあり、この地は結構有名人を輩出
している。
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平成17年に日本に帰化した在日系の歌人、松田圭悟さん(71)=歌名・曺(=恵の心を日に)奎通(チョ・
ギュトン)=が、歌に託して人生を語る。
ソース:MSN/産経ニュースwest
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