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「韓国国内だけに満足せず、サムスン電子のようにグローバルな競争力を持つ企業にしてほしい」
李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長が17日、サムスン物産などサムスン・グループ建設・重工業部門の社長団から
業務報告を受けた場で述べた言葉です。ところが、李会長の望みとは裏腹に、サムスン物産の最近の行動は不安
だらけに見えます。その一例が今月初め、再開発事業で不正に関わった疑いでサムスン物産の社員2人が検察に拘束
されたことです。2人はソウル市内のアヒョン・ニュータウン塩里第3区域で、再開発組合の幹部に「施工者に選定して
ほしい」と依頼、賄賂数億ウォン(1億ウォン=約710万円)を渡した容疑が持たれています。
また、2月に起きた「CJグループ会長尾行事件」にもサムスン物産の名前が登場しました。これはサムスン物産の社員
4人が2月15日から21日にかけ、他人名義の携帯電話やレンタカーなどを使用し、2人1組でCJグルー
プ李在賢(イ・ジェヒョン)会長が移動する範囲を走り回ったり、尾行したりし、業務を妨害したとされる事件で、警察は
今月9日、この社員4人とサムスン電子監査班の次長の計5人を立件、起訴すべきとの意見を付して書類送検して
います。
今年1月にはサムスン物産が恐喝・脅迫した元協力会社(下請け業者)のA社長に6億ウォン(約4300万円)を渡し、
そうした事実を暴露しないよう「口止め」しようとしたことも発覚しました。サムスン物産は当時、別の協力会社B社長に
6億ウォンを用意、A社長に渡すよう依頼していたとのことで、中小企業の間では「サムスンが協力会社に『共に成長
しよう』と言っているのは表向きだけ」と非難の声が上がりました。
サムスン物産は「未来を目指し、美しく快適な空間」を意味する高級マンションブランド「来美安(レミアン)」を前面に
押し出しています。しかし、最近のサムスン物産を見ると、ブランドイメージを掲げながらその実は違法行為や方便の
ような手法をいとも簡単にやってのけており、長期的に見て消費者の心をつかめているのか疑問が湧いてきます。先月、
京畿道金浦市の漢江新都市で「来美安」マンションの分譲が行われましたが、異例の売れ残りという事態が発生、
建設業界からは「(飛ぶように売れていた)来美安ブランドも以前とは違う」とささやかれていたとのことです。
李会長の「グローバル1位」発言は、単に「海外工事受注額や売り上げの面でトップになれ」という意味ではないでしょう。
鄭漢国(チョン・ハングク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2012/04/25 09:09
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