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校内暴力:中2男子生徒が遺書残し自殺 /栄州
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写真: 栄州市のマンションで飛び降り自殺した中2男子生徒の遺書。遺書には「あいつはゲイだ。よく僕に抱きつこうとする」
「この前は自分が作った何とかいう団(暴力グループ)に加入しろと言ってきた」など、同級生から受けた嫌がらせがつづられ
ている。
「2012年4月15日、この遺言状を書く。僕が死のうとしているのは、校内暴力のせいだ。僕は仲間外れにされているわけではない。
友人もいる。それでも死のうとしているのは、同じクラスの×××というやつのせいだ」
慶尚北道栄州市で中学生が同級生の嫌がらせに耐え切れず、遺書を残して自殺した。昨年12月に大邱市で中学生がいじめを
苦に自殺して以降、大統領までが対策を講じると表明したが、子どもたちは今も十分に守られていない。
16日午前9時半ごろ、栄州市休川洞にあるマンションの玄関前で、地元の中学校2年生の男子生徒(14)が死んでいるのを管理人
(41)が発見し、警察に通報した。校内暴力に苦しんだ末、マンション20階の階段窓から飛び降りたもの、と警察はみている。
本紙が入手した1枚の遺書は、裏表に自筆でぎっしり書かれていた。同生徒は遺書で「あいつは僕の後ろに座っていて、毎日のように
教室で僕を苦しめた。授業中には後ろからたたいてきたし、休み時間には僕に抱きつき、キスしようとしてきた。汚らしく僕の体につばを付け
ようともしてきた」と打ち明けた。
また、暴力グループに強制的に加入させられたつらさも訴えた。「この前は自分が作った、何とかいう団(大人たちは暴力サークルと呼ぶ)に
加入しろと言ってきた。加入すれば守ってやるという虚言を聞いて、僕は加入すると言ってしまった」と後悔の念をつづっている。
続けて「ひとまず(加入)すると言うと、僕がすべきことを告げられた。授業時間を除く休み時間や昼休み、週末は自分と一緒にいなければ
ならないと言われた。脱退したかったが、あいつは脱退すればもっと嫌がらせをすると言った」と打ち明けた。
暴力グループへの加入は、男子生徒を縛り付ける鎖となった。「加入していれば嫌がらせを受けることもないと思ったが、そうではなかった。
加入して間もなく、またいじめると言われ、死にたくなった。僕は手下になりたくない。あいつと遊びたくない。週末にあいつと一緒にいるのが
一番嫌だ」と、悲痛な思いを吐露している。遺書の最後には「お母さん、お父さん、本当にごめん」と書かれていた。
同日、葬儀場で会った同生徒の父親(46)は、茫然自失とした表情でため息をつくばかりだった。息子はこの日、午前7時50分ごろ登校
するため家を出たが、5分後に戻ってきたという。出勤準備をしていた父親を見て「トイレに行こうと思って戻ってきた」と言い、洗面台で手を
洗ってから玄関ドアに掛かっていた牛乳を取り込み、いつもと変わらない様子で「行ってきます」と声を掛けて出掛けた。いつも明るかった二男の、
最後の姿だった。
父親は「お笑い芸人になりたいと言うほど明るい子だったのに、どうしてこんなことになったのか」と、言葉を詰まらせた。母親(42)は葬儀場で
涙を流すばかりだった。
自殺した男子生徒は、栄州教育支援庁の所属機関が昨年実施した心理検査で「自殺の危険度が高い」と判定された。その後、同機関
などで4回のカウンセリング治療と8回の園芸セラピーを受けた。学年が変わってからは担任教師と1回面談しただけで、誰にも守られず、校内
暴力に苦しみ続けていたことが分かった。
同生徒は、自分の受けた嫌がらせが外部に伝わるよう強く望んでいた。遺体からは「僕は○○中学校2年生の△△△だ。僕のかばんと制服の
上着、遺言状はマンション最上階の窓の前にある」と記したメモも見つかった。また、遺書が確実に自宅に届くよう、末尾には自宅の住所を記して
いた。
同生徒が通っていた学校の関係者は「治療が終わってからは特に危険な兆候は見られず、学校でも安心していた。こんなことになって、どうすれば
いいか分からない」と話している。
栄州= 崔洙豪(チェ・スホ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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