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中国の家電メーカーが攻勢を強めている。ハイアール(海爾集団)が日本の三洋電機から買収した洗濯乾燥機の高級ブランド
「AQUA(アクア)」を、今後1、2年のうちに本拠地の中国国内に“逆輸入”して展開する方向で検討に入ったことが13日、分かった。
また、昨年に日本のテレビ市場に参入したハイセンス(海信集団)も、今年の日本でのテレビの販売台数を前年比2倍に高める方針を
表明した。韓国勢と並んで世界の家電市場で台頭が著しい中国勢が猛威をふるっている。(フジサンケイビジネスアイ)
ハイアールが中国での展開を検討している「アクア」ブランドはかつて三洋電機が展開していた。洗濯機にオゾンで除菌・消臭する
「エアウォッシュ」機能を搭載し、ヒット商品となった。ハイアールは今年1月から日本国内で展開する高級機種にアクアブランドを冠して
販売しているが、今後は中国でも「日本生まれ」という品質・技術力の高さをアピールして、拡大する富裕層の取り込みを狙う。
同社は日本国内でも需要の掘り起こしを加速。2012年度の日本事業の売上高は、アクアブランドで350億円、廉価機種が中心の
ハイアールブランドで150億円を目指すとしており、15年度には11年度比で約7倍の800億円に引き上げる。
英調査会社ユーロモニターによると、11年の白物家電の世界シェアでハイアールは7.8%と3年連続首位。日本での成長を足がかりに、
高級機種の世界展開を図る考えだ。
一方、ハイセンスの林瀾副総裁は13日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、12年の日本国内での薄型テレビの販売
台数を前年比2倍の7万台に引き上げる方針を明らかにした。
同社は昨年3月から日本でテレビ販売を始めたが、出足は思わしくない。このため、低価格戦略を前面に押し出して市場開拓を進める
作戦だ。
具体的には「まず当社の製品を知ってもらう」(林氏)ことを優先。展開する商品を19~32型の比較的小さなサイズに絞り、19型の
実売価格は日本メーカー製より安価な1万5000円程度に抑える。一方で40型以上の上位機種や今年中に米国などで発売予定の
裸眼3D(3次元)テレビの投入は見送る。
林氏は、テレビ販売額が5年前の250倍に当たる5億ドル(約400億円)まで伸長した北米市場を引き合いに、「日本はメーカー間の
競争が激しく、消費者も国内ブランドを好む厳しい市場だが、今後は重要な市場になる」と強調した。ハイセンスは中国国内のテレビ販売
台数で8年連続首位。11年の薄型テレビ出荷額シェアでも日韓メーカーに次ぐ世界7位(米ディスプレイサーチ調べ)につけている。
(高木克聡、中国・青島 古川有希)
msn産経ニュース: 2012.4.14 17:18
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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