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【上海＝河崎真澄】中国の海南海峡航運に所属する客船「椰香公主号」が１０日までに、中国とベトナムが領有権を争う
南シナ海の西沙（英語名パラセル）諸島への試験航行を終えて、海南省三亜に帰港した。上海紙、新聞晨報によると同社は、
今年１１月までに定期観光航路の開設をめざす。
中国には観光先として西沙諸島の“平和利用”を訴えることで、実行的支配の確立と、領有権の主張を強める狙いがありそうだ。
試験航行の女性乗客が同紙に語ったところなどによると、今月６日に三亜を出港した同客船は、約１０時間後に西沙諸島北部の
北礁と呼ばれるリーフに接近。船員らが別の船に乗り換えて上陸した。鴨公島と呼ばれる島の付近で一時、携帯電話がつながった
という。
船舶の全長が１４０メートルの椰香公主号は、海南省海口と広東省広州を結ぶ８００人乗りの客船だったが、西沙諸島観光向け
として１千万元（約１億３０００万円）を投じて３００人乗りに改修した。所有する海南海峡航運は、西沙諸島観光の運航収入で
年末までに６３５０万元を見込む。
同社は昨年１１月、海南省当局から、西沙諸島を周遊する観光船の路線を開設する認可を取得している。
msn産経ニュース: 2012.4.10 18:10
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)
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