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【寧波(中国浙江省)時事】日中韓3カ国は8日の外相会談で、自由貿易協定(FTA)交渉開始の前提となる投資協定を、
5月中旬に中国で開く首脳会談で署名することを確認した。今後はいつ、実際の交渉を始めるかが焦点となる。ただ、FTAに
対する3カ国の思惑は微妙にすれ違っており、首脳会談で具体的な交渉日程を示せるかどうか、なお不透明だ。
地域リーダーを目指す中国は、一貫して東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓の13カ国のFTAを重視。特に産業の
高度化が進んだ日本とのFTAを「経済の相互補完性が高い」(中国政府高官)と期待している。また、アジアへの関与を強める
米国を強く警戒。日本の環太平洋連携協定(TPP)への参加検討を「東アジア一体化を妨げる動き」(中国紙)と懸念している。
一方、先端部品や素材の多くを日本に依存し、慢性的に対日赤字を計上する韓国は、日韓のFTAに慎重だ。「中韓FTAを
先行させ、中国市場で日本より優位に立ちたい」(外交筋)という思惑もにじむ。
日本はTPPと日中韓FTAを同時推進。質の高いFTA締結を目的に、TPPを交渉カードとして中国に知的財産権保護や
国有企業改革といった譲歩を迫る構え。中国は中韓FTAの先行で日本の焦りを誘いたい考えとみられる。
jiji.com: 2012/04/08-17:51
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