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∞日本地域投票率５２．６％
∞在外投票 投票者数１万人割る
４月11日投開票される第19代韓国国会議員選挙の在外投票が３月28日～４月２日東京・四谷の駐日韓国
大使館や大阪総領事館など全国10カ所の投票所で行われた。日本地域で在外選挙人登録した１万８６２８
人のうち、９７９３人（２日暫定）が投票した。投票率は52・６％。投票率が最も高かったのは大阪総領事館で
61％だった。在日韓国人にとっては、初めての投票だっただけに、うれしそうな表情のなかにも緊張感が漂っ
ていた。投票所を訪れた有権者の声を聞いてみた。
■在日３世、４世の投票参加が課題
東京・駐日韓国大使館の投票所で初めて投票を済ませた在日２世で港区在住の男性（67）は「投票をし
なければいけないという義務感はあったので投票はしたけれども、気持ちは正直言ってあいまいだった。
感激して投票所に来たというよりは、一旦申請したからには投票はきちんとやらなければという感じだっ
た。これを契機に韓国人という意識が芽生えるのではないか」と語ってくれた。
練馬区在住で民団中央本部前議長の黄迎満さん（72）は「ほとんどが２世以降の世代で、本国の政党に
投票するといっても実感がわかないのではないか」とも話していた。
来日歴40年になる台東区在住の二松学舎大学名誉教授の呉英元さん（78）は「40年ぶりに投票した。投
票自体はうれしい。大韓民国国民という意識がする。私はニューカマーの立場なので、投票にはそんなに
は苦労しなかった。在外投票は初めてで政府も大変だったと思う。何事も最初は難しい。地方に住んでい
る人が大変。お年寄りに投票してもらいたい」とお年寄りを気遣っていた。
遠方から投票に参加するのは大変なことだ。今回、民団栃木は各個人負担でバスをチャーターして36人
が東京の投票所を訪れた。個人で宇都宮市から往復すると、１万円ほどかかるが、バスだと３０００円ほど
で済む。
今回、宇都宮市から一緒に来た在日１世で93歳にして初めて投票したという民団栃木顧問の陳東徹さん
は「在日は今まで無国籍のような状態で日本に居住していた。国民と名の付くところがなかった。日本でも
なければ、韓国でもなく、アメリカでもなかった。今やっと祖国が大韓民国だということが再認識された。
政治をつかさどる者を選ぶ権利はもらって当然であり、遅かったぐらいだ」と話した。
今回、低調と言われた在外選挙。在日韓国人にとっては初めての選挙権行使だったが、投票所では在日
１世や２世、留学生などの姿が目立ち、３世や４世など若い世代は少なかった。
日本で在外選挙担当の金基奉参事官は「日本の投票率は60～70％を予想したが、雨などの影響で落ち
た。厳しい条件の中で多くの同胞が投票した。韓国国内でも平均55～60％だ。大統領選挙では60～70％ぐ
らいになるだろう」と評価した。
しかし今回の選挙に参加しなかった在日３世の30代女性は「まず韓国政党がよくわからない。今まで選挙
をやったことがないから馴染みがない。テレビなどでわかりやすく自然と情報が入って来たら選挙に行くか
もしれない」と話した。在日３世の40代男性は「制度は聞いたことはあったが、時期や方法がよくわからな
かった」という。また二人に共通した点は「韓国の政治と日本の生活とのつながり」が実感できないというこ
とだ。
今回の経験を踏まえ、在日３世や４世など若い世代にいかにして情報を伝え、韓国の政治と彼らの今の
生活がどのように直結しているかをどこまで説明できるかが今後の課題だ。
ソース：統一日報 2012年04月04日 00:00
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画像：家族で投票に訪れた墨田区の白永鎮さん（６１）と母親の夫順烈さん（８２）（３月２９日、東京・四谷の駐日韓国大使館）
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