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サムスン電子の海外社債、金利が過去最低に
サムスン電子の米国法人は2日、ニューヨーク債券市場で、10億ドル(約820億円)規模の米ドル建て債券(5年物)を発行した。
同社が海外で社債を発行するのは15年ぶりで、表面利率は年1.8%。韓国の発行体による海外での債券発行としては過去最低
だった。韓国国債に比べ金利が低く、サムスンに対する国際的な信頼度が韓国政府に対する信頼度を上回った格好だ。
現在、世界的な格付け会社がサムスン電子と韓国の政府債務に与えた格付けは同じで、ムーディーズの場合は「A1」となっている。
今回の社債募集には、世界各地の投資家から募集額の5倍に相当する50億ドル(約4100億円)の申し込みがあった。人気ぶりを
反映し、表面利率は米国債利回りに0.8%上乗せという好条件だった。
1.8%という金利水準は、韓国の国債利回りを下回る水準だ。海外債券市場で取引されている韓国政府の外国為替平衡基金
債券の利回りは、米国債に比べ1.5%高い2.5%となっている。サムスン電子が1997年に2億2700万ドル(約186億円)の社債を海外で
募集した際には、表面利率が7.5%に達した。
サムスン電子は、調達資金をテキサス州オースティン工場の非メモリー半導体工場拡張、運転資金などに充てる。
サムスン電子は今回、資金事情が良好な状況でも、海外で起債を行った。これについて、市場関係者は▲世界的な金融危機を
教訓にして、資金調達先を多様化する▲米国での投資資金を現地通貨ドルで調達することにより、為替リスクを回避する―という
意図があると分析している。サムスン電子は今年、過去最高となる25兆ウォン(約1兆8200億円)の設備投資を計画している。
崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版: 2012/04/04 08:26
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