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中国の李軍華駐ミャンマー大使は3日、駐ミャンマー大使館で開催された座談会で「中国のミャ
ンマー遠征軍の作戦70周年を記念して、ミャンマー在住の華僑の願いを実現するために、ミャ
ンマー遠征軍の壮大な記念碑を早急に建造する」と述べた。
ミャンマー遠征軍とは第二次世界大戦当時、英国勢力を駆逐して日本が占領していたミャンマー
に対して、中国(中華民国)が派遣した軍部隊。中国では、連合国の一員として国外に出て対日
作戦を実施したと高く評価されている。
李大使は、大使館内で行われた座談会で、当時の日本軍を「日寇」と表現。中国の遠征軍につ
いては「鮮血と忠義でつづった中国軍人の詩篇。第二次世界大戦の勝利のために重大な貢献を
した」と表現した。
作戦開始70周年にあたっては「ミャンマー在住の華僑の願いを実現するため、ミャンマー遠征
軍の壮大な記念碑を早急に建造するため、ともに努力せねばならない。中華民族が外部からの
侮辱に対して頑強に抵抗したことを称え、後の世代の人々に平和を大切にし、博愛精神の種を
まく教育をせねばならない」という。
座談会には、ミャンマー各界の代表者が出席。先人の偉業を称え、「愛国主義と民族精神を発
揚し、子孫に当時の歴史を永久に覚えさせねばならない」などの発言があったという。
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◆解説◆
中国は1942年と44年から45年1月にかけて、ミャンマー遠征作戦を実施した。連合国からの物資
援助の「最後のパイプ」となっていたインドからミャンマーを経由して雲南省に抜けるルート
の確保が最大の理由だったとされる。
1942年の第1回作戦では、約10万人を派遣したが、5万6480人が戦死・戦傷。中国側の見解では、
日本軍の約4万5000人を戦死・戦傷させたとされる。
1944年から45年の第2回作戦では、中国側は約8万5000人が戦死・戦傷。中国側の見解では、日本
軍の約6万9000人を戦死・戦傷させたとされる。
なお、ミャンマーにおける対日感情はかなり良好とされる。第二次大戦中の日本軍による占領
も、英国勢力の駆逐が独立につながったとみなす人が多い。(編集担当:如月隼人)
サーチナ 2012/04/04
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