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日本で液晶パネル業界の最後のプライドだったシャープが27日、台湾の鴻海精密工業を筆頭株主
として受け入れると発表し、世界の液晶パネル市場に地殻変動が起きている。
世界5位の液晶パネルメーカーで、独自の技術力を蓄積してきたシャープが強大な資金力を持つ
鴻海に事実上買収されたことで、業界1、2位を争うサムスン電子、LGディスプレーを追撃する動き
も本格化しそうだ。また、アップル向けの受託生産を行う鴻海グループが、次世代製品に必要な
部品生産を拡大するのではないかとの見方も出ている。
■反サムスン戦略で一致
日本の報道によると、筆頭株主になる鴻海グループの郭台銘会長は、普段から「われわれと組めば、
サムスンを打倒できる」として、日本企業にラブコールを送っていたという。シャープがプライドを捨て、
筆頭株主に鴻海を迎え入れたのは、過去最大の赤字を出し、経営が危機に追い込まれたことも理由
だが、根本的には「反サムスン戦線結成」という郭会長の呼び掛けに応じたからだと受け止められている。
28日付日経産業新聞によると、欧州連合(EU)が2010年、韓国と台湾の液晶パネルメーカー10社の
談合を摘発し、巨額の課徴金支払いを命じた際、郭会長は「談合を主導したサムスンが密告したもの
で、サムスンは商道徳がない企業だ」と猛烈に批判したという。
同紙は、シャープの経営陣が郭会長のサムスン批判に共感し、それをきっかけに両社の提携が進ん
だと分析した。郭会長は昨年、日本のマスコミのインタビューで「われわれは日本企業の友人で、
敵ではない。敵は日本の南(台湾)ではなく、西(韓国)にいるではないか」と語っている。
これについて、サムスン電子関係者は「特にコメントすることはない。われわれは製品そのものの競争
力を高めることだけに集中したい」と話した。
■アップルを念頭に置く鴻海の戦略
今回の提携により、鴻海グループの液晶パネル市場でのシェアは、奇美電子(チーメイ・イノルックス、
15.3%)、シャープ(7.4%)を合わせ22.7%となり、サムスン電子(27.6%)、LGディスプレー(26.2%)に
迫ることになる。
鴻海グループは2010年初め、奇美電子買収したのに続き、今回の買収で液晶パネル業界世界3位に
急浮上した。奇美電子が主にパソコンのディスプレー用の液晶パネルを生産してきたのに対し、シャープ
は高い技術力が求められるテレビ用の液晶パネルを生産しており、鴻海グループにとっては、躍進の
可能性が高まる。
鴻海とシャープの提携は、アップルとも深い関係がある。鴻海傘下の富士康(フォックスコン)は、アップル
のiPhone、iPadを受託生産する主力工場だ。シャープもアップルの新型iPad用の液晶パネルを受注して
いる。
新韓金融投資アナリストのソ・ヒョンチョル氏は「世界の液晶パネル業界は、アップルをバックに持つ鴻海
が韓国メーカーと対決する構図へと集約される状況だ」と分析した。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員 , 卓相勲(タク・サンフン)記者
朝鮮日報 2012/03/29
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