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ゴールドマン・サックス資産運用のジム・オニール会長が今度は韓国セールスに出た。大げさ
に見えるほどの表現を使いながら「韓国についていけば答がある」と絶賛した。彼は24日、「成長
市場国すべてに韓国は役割モデルであり目標にならなければならない」と主張した。ゴールドマン・
サックスのホームページに上げた最新「ビューポイント」でだ。
彼は「さまざまな国の政策担当者が『BRICsに入れてくれ』『重要な国と認識されるには何をしなけ
ればならないか』と尋ねてくる。私の答は簡単だ。韓国についていけばいい」ともした。
賛辞は続いた。「BRICsと“ネクスト11”が韓国のような政策を行うならば20年後の世界ははるか
に良いものになっているだろう」とも述べた。「ネクスト11」は韓国、メキシコ、トルコ、イラン、エジ
プト、ナイジェリア、バングラデシュ、インドネシア、パキスタン、フィリピン、ベトナムを示す。ゴール
ドマン・サックスの視点から成長の可能性が大きいと挙げられた国々だ。オニール会長はまた、
「どうして韓国をまだ新興国というのかわからない。話にならない」と付け加えた。
ビューポイントは一種の週間ブリーフ、または投資家へのレターだ。レター形式を借りて世界の資本
市場の流れと投資に対する自身のインサイト(識見)を伝える。オニール会長が直接世界を回って
見聞きし体験したこと、自社から出た報告書などを基に2~3週に1度ずつ不定期的に出している。
オニール会長が投資家へのレターでなぜ突然に韓国経済称賛に出たのだろうか。同社がつけている
「成長環境点数」(GES)で高得点を取ったためだ。国の負債、教育、人口、技術水準などの項目に
分けて点数を付ける。ゴールドマン・サックスは成長潜在力を計るための尺度としてこの点数を使用
する。最近発表された2011年のGESで韓国は10点満点中7.72点を取り優等生の隊列に入った。
7点を得た米国や6.8点の英国、6.7点の日本より高かった。点数を付けた国の中で4位だ。1位
はシンガポール、2位がノルウェー、3位が香港だ。ゴールドマン・サックスが「成長市場」と呼ぶ8カ国
(BRICs4国と韓国、インドネシア、メキシコ、トルコ)では韓国が最も順位が高かった。
オニール会長が韓国経済をめぐりこうした脈絡の発言をしたのは初めてではない。彼は基本的に成長
の力を信じ、楽観偏向をしばしば表わす人物だ。そのため新たに浮上する国に対し肯定的な発言が
多い。昨年から各種インタビューなどで「韓国はこれ以上新興市場ではない」と話している。また、昨年
9月に本紙との電子メールによるインタビューでも、「危機の時ごとに外国人が韓国証券市場から手
を引いて出て行くのは典型的な偏りのため。韓国は世界で最も大きな成長市場であるため、投資家は
それに見合った対応をしなければならない」と話したりもした。ただ今回はいつになく発言程度が高い。
オニール会長の言及がそのまま気持ち良い称賛以上になる可能性があるのは、卓越した名付け術で
世界の金融市場と実体経済に大きな影響を及ぼした前歴のためだ。2011年にブラジル(Brazil)、
ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字を集めて作った新造語「BRICs」はヒット商品
になった。レンガを意味する「birck」と似ており覚えやすく発音もやさしかった。それ以前にもインドや
中国などの経済潜在力を高く評価する見方はありふれていた。だが、うまく作った単語ひとつのために
該当国の経済に対する国際的な見方が変わった。変わった認識は実際の投資につながった。オニール
会長は以後「ネクスト11」「MIKT」「成長市場(Growth Market)」などの用語も開発し世界経済の
成長領域を提示した。ただ造語と概念を過多生産したあまり、影響力は以前のようではなく、内容が
不十分な言葉だけの騒ぎに流れるという批判的な見方もある。
中央日報 2012/03/28
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