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[キャンベラ 26日 ロイター] 中国の華為技術HWT.ULは26日、オーストラリア政府が
全国ブロードバンド網(NBN)整備計画で、同社への業務発注を見送ったと発表した。セキュ
リティー面での懸念が理由という。
NBN整備計画は、世帯やオフィスの93%を光ファイバーで接続するもので、同国では史上
最大の国家プロジェクト。同政府は最大で380億ドルを投じる考えで、2020年までの整備
終了が見込まれる。華為技術の広報担当者は、政府側から「NBNで華為技術が担う役割は
ない」との通知を受けたとしている。
オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが同日伝えたところによると、華為技術はこの
計画で最大10億豪ドル(10億4000万米ドル)の受注を目指していたが、オーストラリア
安全保障情報機関(ASIO)の助言を受けて、司法省が同社には発注しない決定を下した。
ニコラ・ロクソン司法長官のスポークスマンは報道へのコメントとして、「国の重要なインフラ
のセキュリティと弾力性確保に向けた政府の動きと合致する」と述べた。ただし、企業との
交渉内容は機密事項として、具体的な言及は差し控えた。ASIOもコメントしていない。
ロイター 2012/03/27
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