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朝鮮戦争中に北朝鮮の捕虜となり抑留され続けてきたいわゆる「国軍捕虜」が、最近、韓国に
戻るケースが少しずつ出てきている。ただし、韓国政府が北朝鮮に要求して戻るのではなく、
韓国の家族らの支援を受け自力で脱北して第3国経由で韓国に帰還するケースだ。
韓国政府は約500人の捕虜が抑留されているとしている。そのうち現在までに約70人が帰還に
成功した。帰還者にはその間の軍人としての給料・年金などを合算して5億ウォン程度(階級
によって差がある)が与えられる。
ところで、大金を手にした帰還捕虜に親戚らがむらがり、全財産をだましとるケースが多発して
いるという。その結果、5人が自殺し、2人が中国に移住したという驚くべき話しをきいた。その
話しをしてくれたある脱北者は、「これでは次に戦争が起きても韓国軍として戦うのが怖くなる」
と怒りを込めて話している。
その上、北朝鮮で捕虜本人が死亡した場合、北朝鮮で生まれた子供らには一切の支給がなく
問題となっている。本来なら、未支給の給料・年金などは直系家族に渡されるべきであり、家族
が韓国に住む場合はそのようにされているが、国防部は「脱北者には韓国の法令をそのまま
適用できない」などというとんでもない理屈を付けて支給を拒否しているという。
しばらく前には国防部の担当女性事務官が「あなたのような国軍捕虜は年も取っているし早く
亡くなればよい。韓国政府とは関係ない」などという暴言を吐き関係者の怒りをかった。その
事務官は国防部次官とともに土下座して謝罪したという。
また、北朝鮮で死亡した捕虜の脱北家族らに対する支給については昨年、2億5千万ウォンを
支給するという法案が国会に出されたが、委員会を通過したところで会期が終わり、選挙後の
新しい国会に引き継がれたという。
西岡力ドットコム 2012/03/25
URLリンク(tnishioka.iza.ne.jp)
西岡力氏紹介
・東京基督教大学教授
・救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)会長
・国家基本問題研究所 企画委員兼評議員