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∞香港と本土の差別合戦
∞香港人は中国人ではない?!
1月19日に北京大学の孔慶東・教授は『中国第一視頻網』という番組の中で、「香港人は犬だ」という
発言をしました。この発言に対し香港人は激しく反応し、文句を言う人もたくさん出てきました。この発言
の発端はある事件が原因です。
ある日、中国本土の小学生が香港の新界の小学校に通う途中、MTR車内でヌードルを食べ、香港人の
乗客から車内で物を食べるのは違反だと注意されました。これをきっかけに車内で香港人とほかの本土か
らの乗客が広東語と標準中国語で激しい言い争いを始めたのです。
孔教授は「中国人は標準中国語をしゃべる義務がある。わざと標準中国語をしゃべらないなんて、そん
な人間は大バカである。多くの香港人が自分は中国人ではないと思っている。彼らは英国の犬だ。昔も植
民地主義の下で犬のようだったけれど、今は同じ民族である中国人に対しキバをむいてオオカミに変身し
た。子供の母親は違反だとは知らなかったと言っている。もし条例違反ならば母親は麺を食べることをや
めさせた。香港人は人をいじめ、何でも法律で制限しようとする。それは法律への依存である。クオリティー
の高い人間がやるべきことじゃない!」というような過激なコメントをしました。
この発言が香港人を激怒させたのです。香港人は今まで誰からも犬だとばかにされたことは一度もあり
ません。なのに、よりによって今までずっと見下してきた中国本土の人から犬だと批判されるなんて完全
に前代未聞の恥と言えます。
■金落とす客を優遇する高級店
最近、香港人と本土人との間で差別合戦が勃発しています。本土籍妊婦の香港での出産問題のほかにも、
さまざまな事件が起きています。1月には尖沙咀で高級ブランド「DOLCE & GABBANA」の店の前で香港人
が写真を撮ることを禁じたことが発端となり、大騒ぎになりました。1000人以上が抗議しに店先に集まった
こともあります。
ここまで香港人が怒った一番の理由は、本土人は店の前で写真を撮っても大丈夫なのに香港人はいけな
いという同店による差別についてです。なぜ有名ブランドショップが本土人を優遇しているのかというと、言う
までもなく現在ブランド品を買えるようなお金持ちの客さんは大半が本土人だから。香港人よりも本土人に
わざわざ優しくするのは当然のことです。
■押し寄せるイナゴの大群
最近、香港で流行している失礼な言葉があります。「本土人は『蝗蟲』だ」。なぜ蝗蟲(イナゴ)と呼ぶのか
というと、それは現在たくさんの本土人がどんどん香港に来て、香港の社会福祉、福利を脅かしているため
です。「本土人は蝗蟲のようにわれわれの畑の作物を全部食べてしまう」という意味が込められています。
なぜ一般的な香港人はこのように思っているのでしょうか? 1997年以来、1日平均150人の本土人
が香港に移住しています。これまでに100万人の本土人が香港に上陸して、香港の永住権を取りました。
もし本土に住んでいた家族や親せきが香港に来て永住することができたら、誰でも個人的にはうれしいこ
とかもしれませんが、自分のファミリー以外のことなら喜べません。こんなことは香港人の大半にとって
ハッピーなことではありません。
>>2へ続く
ソース:香港ポスト 20120323 No:1354
URLリンク(www.hkpost.com.hk)
画像:ケリー・ラム(林沙文)
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(Kelly Lam)教師、警察官、商社マン、通訳などを経て、現在は弁護士、リポーター、小説家、俳優と多方面で活躍。
上流社交界から裏の世界まで、その人脈は計り知れない。返還前にはフジテレビ系『香港ドラゴンニュース』のレギュラー
を務め、著書『香港魂』(扶桑社)はベストセラーになるなど、日本の香港ファンの間でも有名な存在。現在、吉本興業・
fandangochina.comの香港代表およびfandangoテレビのキャスターを務めている