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○チベットの寺院管理を強化、「活仏の転生」も対象=中国報道
チベット日報はこのほど、「(チベット)自治区に存在する特殊な矛盾に立脚し、
共産党中央がチベットで進めている長期的な安定」を実現するために、「他を
すべて圧倒するしっかりとした安定を確立」、「(敵対者には)先手を打ち、こちら
から叩く」ことを主張した。チベット仏教の宗教的考えである「化身ラマ(活仏)の
転生」を含め、寺院の管理を強化するという。中国の各メディアが同記事を
転載した。
記事は、「大きな問題も、中程度の問題も、小さな問題も出さないよう努力する」、
「社会の安定があってこそ、経済は順調に発展し、各民族が安心して生活し、
仕事を楽しむことができる」と主張。自治区に安定をもたらすには「社会の基盤の
安定」が不可欠と論じた。
宗教関係については「法にもとづき寺院の管理を維持することが必要」と主張。
「僧侶の流動(行脚)を集中して整理する」、「宗教活動を整理して規範化する」、
「化身ラマ(活仏)の転生についての管理と規範化に力を入れる」などの項目を
挙げた。
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◆解説◆
化身ラマ(活仏)とは、「この世の衆生を教え導くために、如来、菩薩、過去の
偉大な修行者が化身としてこの世に姿を現したもの」というチベット仏教上の考え。
人の肉体としての一生を終えると、転生して再び生まれるとされる。ダライ・ラマは
観音菩薩の、パンチェン・ラマは阿弥陀如来の化身とされる。
化身ラマは歴史上、世俗面においても社会の支配的な立場であることが多かった。
西洋人による過去の記録では、「(自分は仏教信者でないので)宗教的には認める
わけにいかないが、化身ラマの転生として認められるのは聡明で体力的にも優れて
いる子だ。凡庸な者が支配者になる場合もある『世襲制』よりも、よほど優れた
システムだ」などの評価もある。
第11世パンチェン・ラマが1989年に死去した後、ダライ・14世とチベット亡命政府は
1995年5月14日、当時6歳だったチベット自治区在住のゲンドゥン・チューキ・ニマ
少年を第12世パンチェン・ラマと認定した。3日後にニマ少年は家族とともに行方が
分からなくなった。中国当局は1996年になり「保護している」と認めた。
一方、チベットでは1995年11月29日、伝統的な一種の「くじ引き」の儀式により、
6歳だったギェンツェン・ノルブ少年が第12世パンチェン・ラマに選ばれ、中国当局も
承認した。ただし、儀式に参列した高僧のひとりはインドに亡命した後、「当局が
選んだ少年がパンチェン・ラマになるよう、儀式には仕掛けがあった」と述べた。
□ソース:サーチナ
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