12/03/19 11:38:52.04
日本で「モランボン」経営する全平烈社長
「韓国料理をより効果的に広めるには現地の人の研究が必要」
フランスのレストラン評価本「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2012」で、
東京にある「モランボン神宮前」が韓国料理店としては初めて二つ星を獲得した。
同店は2009年に東京・渋谷にオープンした高級韓国料理店で、3部屋、全20席の完全予約制。
メニューは、1人1万2000円-1万8000円のコース料理だけとなっている。
韓国宮廷料理の専門店だが、韓国人従業員はいない。
同店を経営するモランボン株式会社の全平烈(ジョン・ピョンヨリ)社長(53)は
「韓国料理を日本人により正確に知ってもらうには、日本人が韓国料理を研究し、説明するのが効果的だと考えた」と話した。
部屋にはモニターや簡単な調理場を設置し、客が希望すれば従業員や料理人が韓国料理の由来・食材・調理法などについて説明する。
「一種の韓国料理プレゼンテーション。このサービスを続けているうちに、
ミシュランガイドに掲載されたレストランのシェフや社長たちも頻繁に訪れるようになった」
全社長は「日本に韓国料理を紹介したいと考えていた父(全鎮植〈チョン・ジンシク〉さん、1995年死去)の努力が
ミシュランで評価されたのだろう」と語った。慶尚南道固城郡出身の全鎮植さんは、
渡日後にスーパーマーケットやパチンコ事業を展開、韓国料理を日本に紹介するため、70年代に韓国料理店と韓国料理学校を創設した。
父が開発し79年に発売された韓国式焼き肉のたれ「ジャン」は、
日本の食肉文化を変えたと言われるほど大ヒットし、その後は類似製品が数多く出回った。
全社長の姉・京華(ギョンファ)氏(56)も日本で有名な韓国料理専門家だ。
父が開設した料理学校の講師として活動し、NHKの料理番組『きょうの料理』で韓国料理を紹介するなど、
テレビや雑誌を通じ韓国の食文化を広めてきた。韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』が日本で放送される際には
料理用語の監修を務め、これまでに出版した韓国料理本も数十種類に及ぶ。
現在は「ジョン・ギョンファスタジオ」という料理教室で後継者の育成に努めている。
モランボン神宮前のシェフ小向実氏は、全社長の父が開設したモランボン調理師専門学校の第1期卒業生だ。
小向氏は旬の食材の繊細な味を生かすと評判だ。全社長は「日本人は韓国料理を全て辛いものと考えており、
宮廷料理を食べて『韓国料理に辛くないものがあることを初めて知った』と言う人が多い。
唐辛子は17世紀に韓国に入ってきたもので、伝統的な宮中料理は辛くなかった」と語った。
モランボン株式会社は日本で焼き肉のたれ、冷麺、チャプチェ(韓国風春雨と野菜のあえ物)などの韓国料理用食材を販売している。
従業員は約700人で、年間売上高約170億円を誇る企業だ。
記事入力 : 2012/03/19 11:10
URLリンク(www.chosunonline.com)
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