12/03/10 15:26:13.12
北朝鮮人による言論メディアを目指し、北朝鮮住民らをジャーナリストとして養成、彼らの潜入取材を
元に雑誌『リムジンガン』を発行してきた日本人ジャーナリストの石丸次郎氏。2月末発行の最新号(6号)で
金正日総書記急死後の北朝鮮からの生々しい証言を多数紹介した。そこには体制への怨嗟(えんさ)と
取り締まりへの恐怖、金一族支配への失望が滲む。ただ、石丸氏は「当面、反体制勢力が構成される
可能性はゼロだ」と言い切った。石丸氏に北朝鮮内部の最新情勢を聞いた。(久保田るり子)
恐怖が支配する北朝鮮内部
金正日死後、北朝鮮内部の情報提供者と約70回、電話でやりとりしたという石丸氏は、北朝鮮の現状を
こう述べた。
「政権は金正恩体制の安定と安全を最優先しているため、人、モノの移動がこれまでになく厳しい監視
統制下にあり、住民の間には逆らえば命取りとの恐怖が広がっていて、人々が息を潜めている感じだ。
緊張のピークはこれから(金日成生誕100周年の)4月下旬まで続くだろう」
『リムジンガン』に紹介されている北朝鮮民衆の生の声はこんな風だ。
『何も変わりませんよ。とっくに諦めていますよ』
『暮らしは悪くなる一方。朝鮮の人はただ、生きているだけなのではないか…』
『皆、強盛大国なんか犬でも食らえといっている』
『(世襲に)全く期待しないし希望もない。悪い根からは悪いものしか生まれない…』
中朝国境の北朝鮮側に石丸氏の情報提供者の国境警備隊の兵士がいた。これまでは「潜伏哨所」
という穴に隠れて脱北しようとするものの監視に当たっていたのだが、金正日の死後は国境沿線を
ずっと巡回するよう命じられたという。電話で石丸氏に「脱北者をひとりも出すなと命令され、忙しくて
死にそうだ」と話した。国境の警戒態勢は1月下旬にいったん緩み、2月16日の金正日生誕日まで
厳しくなり、いまは少し緩んでいるという。
90年代前半から約80回の中朝国境取材を通じ北朝鮮をみてきた石丸氏は、今後をこう分析している。
「いま、反体制勢力が生まれる余地はほとんどゼロだと思う。監視は庶民より幹部に対してずっと厳しい。
党や軍の幹部は行動を10分刻みで報告させられているという。(粛清を恐れ)戦々恐々としているだろう」
>>2に続く
ソース msn産経ニュース 2012.3.10
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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市場の開門を待つ間に携帯電話で通話する女性。2011年6月平壌市の中区域にて 撮影ク・グァンホ
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やせ細った兵士たち
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栄養失調でがりがりに痩せ細った兵士たちの一団2011年7月平安南道にて 撮影ク・グァンホ
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警務兵(憲兵)が地下鉄駅入り口に陣取り、身なりのみすぼらしい人の駅構内への入場を制限している。
外国人が大勢平壌を訪れるような時に検問をする。2011年6月平壤市の地下鉄楽園駅 撮影:ク・グァンホ
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平壌市再開発の工事現場。左の女性たちは工事に動員された女子大生。
2011年9月平壤市の大同江区域にて 撮影:ク・グァンホ
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「リムジンガン」第6号
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