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▲「歪曲教科書採択撤回」-「撤回するつもりない」
「熊本県育鵬社版教科書副教材撤回のため忠南訪問団(以下訪問団)」が先月28日、熊本県教育
庁を訪問して歴史歪曲教科書採択を撤回してくれるよう公式要請した。だが、熊本県教育委員会
関係者は「撤回するつもりは全くない」と明らかにした。
キム・ジチョル忠南道議会教育議員とイ・ジョンヒ全教組忠南支部事務局長などから構成された訪
問団は忠南道と姉妹提携を結んでいる熊本県で県議会が県立中学校3カ所で使う副教材として
歴史を歪曲記述した育鵬社教科書を採択したことに抗議するため、27日から29日まで2泊3日
の日程で熊本を訪問した。
忠南訪問団はまず県教育委員会を訪ねてヤマモト・クニオ政策室長など関係者に会って訪問目
的を説明し、あらかじめ準備してきた書簡文を伝達した。書簡文で「育鵬社公民教科書は日本の
アジア侵略に対する反省を基礎に平和主義を教育するのではなく、戦争を美化して日本の平和
憲法を改憲しなければならないという保守右翼の主張を含んでいる」として「これによってアジアの
様々な国から憂慮されている」と明らかにした。
引き続き「さらに育鵬社教科書は独島（ドクト、日本名：竹島）問題について独島が日本領土という
日本政府の主張だけをそのまま紹介し、韓国側の主張を忠実に載せておらず学生たちが韓国に
ついて強い反感を持つように扇動している」と主張した。
この席でキム・ジチョル忠南道議員は「熊本県教育委員会が歴史を歪曲した教科書を副教材とし
て採択した、というニュースに忠南道民が非常に残念に思い、このような心を集めて忠南道議会
では45人全員が満場一致で‘育鵬社教科書副教材採択撤回要求決議文’を通過させた」として
「育鵬社教科書採択を撤回してほしい」と丁寧に要請した。
イ・ジョンヒ事務局長は「副教材を選択するのは教師たちの権限ではないのか、ところがなぜ教育
委員会が一方的に副教材を採択して強制的に使わせようとするのか」と問い質した。だが、ヤマ
モト局長は断固たる語調で「育鵬社教科書は文部科学省の検定を通過した教科書で副教材とし
て採択する上で何の問題もない」として「従って、これを撤回するつもりは全くない」と言い切った。
訪問団は引き続き県議会を訪問してイガワ・マサユキ事務局長とクロダ・ユウイチ事務次長に会っ
て同じ内容の書簡文を伝達したがイガワ事務局長は「議長に伝達する」として具体的な返事を敬
遠した。
訪問団はこの日、熊本県庁記者会見場で「熊本教科書ネットワーク」会員たちとの共同記者会見
を行い「熊本県議会と教育委員会、熊本県民が集団知性を発揮して誤ったこの状況を正してくれ
るよう要請する」と頼んだ。
一方「熊本教科書ネットワーク」では‘育鵬社教科書副教材採択撤回のための監査請求’を行う予
定だ。
シム・キュサン記者
ソース：テアン・ニュース(韓国語) 「歪曲教科書採択撤回」-」撤回するつもりない」
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