12/03/08 21:49:31.71
仁川(インチョン)経済自由区域庁、ジュリアード音楽院(※1)誘致失敗に未練残し、チェコ・ブルノ音大(※2)からの投資提案を長期間無視
外資誘致に苦しんでいる仁川市(インチョン=シ)傘下の仁川経済自由区域庁が、失敗した誘致への未練から投資を遮っていた事実が確認された。
松島(ソンド)国際都市への米国ジュリアード音楽院の誘致を失敗し、この過程において先に松島へのキャンパス設置意思を明らかにしていた東欧の
名門音楽大学の提案を長期間無視してきた事実が明らかになったのだ。その大学では「外交的無礼」と不快感をあらわにしている。
8日の仁川市によると、仁川市傘下仁川経済自由区域庁は2009年から、世界的名門であるジュリアード音楽院を松島国際都市に造成される「仁川
アートセンター」に誘致するために努力していたという。「韓国のオペラハウス」を目指して造成される複合公演・芸術空間である「仁川アートセンター」
内にジュリアード音楽院韓国分校を誘致し、世界的な文化の中心に育成するという計画だった。当時仁川市と密接な関係にあった指揮者チョン・ミョンフン
氏(※3)がこれを主導したと伝えられる。
仁川経済庁は昨年、ジュリアード音楽院側の意思を文書で打診する以外に、仁川アートセンターの関係者がニューヨークを訪問して直接に打診したが
何の成果も修められなかった。ジュリアード音楽院側が、仁川経済庁に毎年100億ウォン(約7億3232万円)の運営費などの無理な要求をしたためだ。
また音楽教育の特性上、必須であるマンツーマンレッスンのためにジュリアード音楽院の教授が韓国に拠点を構えねばならず、これに対しては内部から
反発が大きかったため、ジュリアード音楽院自体も松島分校設置に非常に消極的だったことが分かった。
この結果、仁川経済庁は最近になってジュリアード音楽院誘致を事実上放棄した。
しかし、この過程で東欧チェコの名門音楽大学ブルノ国立音大の松島キャンパス設置の提案を長期間無視していたことも判明した。
最近来韓したパーヴェル・マナセク(※4)ブルノ音大学長によると、ブルノ音大はジュリアード音楽院の仁川誘致が不確実だという判断により、昨年3月に
松島グローバルキャンパス韓国分校を設立したいという意向書を仁川経済庁へ送っていた。
仁川経済庁は長期間これに何も反応を示さず、最近になってやっと「現在ジュリアード音楽院と協議中なため、音大の追加誘致はジュリアード音楽院誘致
プロジェクトが結末を見てからになる」という要旨の公文書を送った。 これに対して、ブルノ音大関係者は「我々の学校はチェコ政府が運営する国立大学で、松島キャンパス造成も政府許可が下りた状態」とした上で、「事実上
不可能なジュリアード音楽院を言い訳に、1年間もの無駄な時間を過ごさせたのは明らかな外交的無礼」と不快感をあらわにした。
アジア経済/韓国語(2012/03/08 16:22)
URLリンク(www.asiae.co.kr)
※1 ジュリアード音楽院
URLリンク(www.juilliard.edu)
米国ニューヨークにある私立大学で、世界的な名門音楽院。
1926年創立。
※2 チェコ・ブルーノ音大
記事中の表記から「国立」と考えられるが、こんな名前の国立音楽大学はない。
そもそも「ブルノ」は地名であり、チェコ第2の都市であるブルノにある国立大学は
「Jana?ek Academy of Music and Performing Arts」(ヤナーチェク音楽・舞台芸術アカデミー)
「Masaryk University」(マサリク大学)
「Mendel University Brno」(メンデル大学ブルノ校)
「University of Veterinary and Pharmaceutical Sciences, Brno」(獣医学薬科大学ブルノ校)
「Brno University of Technology」(ブルノ技術大学)
だけである。
そして、ブルノにある国立音楽大学は「ヤナーチェク音楽・舞台芸術アカデミー」ただ一校のみである。
ヤナーチェク音楽・舞台芸術アカデミー(URLリンク(hf.jamu.cz))は、世界的作曲家「レオシュ・ヤナーチェク」の名に因ん
で作られた名門音楽院。
1947年創立。
※3 チョン・ミョンフン
정명훈
韓国ソウル生まれの世界的指揮者。
ピアニストでもある。
※4 パーヴェル・マナセク
誰だか一切不明