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中国政府は、日本が、ＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加に向けて、関係国との協議を進めていることに
ついて、アメリカ主導のＴＰＰに傾斜しすぎて、東アジアの自由貿易協定の交渉に、影響を与えないようけん制しました。
これは、中国の陳徳銘商務相が、７日、北京で開いた記者会見で表明したものです。
この中で、陳商務相は、日本が、ＴＰＰの交渉参加に向けて、関係国との協議を進めていることについて、「日本の交渉参加
には関心を持っている。東アジアのほかの自由貿易協定の交渉に、影響を与えるべきではないと考えている」と述べ、日本が
ＴＰＰに傾斜しすぎないようけん制しました。
一方で、中国が将来、ＴＰＰの交渉に参加するかどうかについては、「交渉が、どのようなもので何を求められるのか、中国の
状況に合うのか、現在、研究しているところだ」と述べるにとどまり、明確な姿勢は示しませんでした。
中国は、東アジアの自由貿易の枠組みを巡って、ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合や日本、韓国などと交渉を多角的に
進めており、高い経済成長を背景に、大きな影響力を持ってきました。
このため、陳商務相の発言は、日本がアメリカ主導のＴＰＰへの傾斜を強めることにより、東アジアの自由貿易を巡る主導権
争いで、アメリカの影響力が強まることを警戒したものと受け止められています。
NHKニュース: 2012年3月7日 16時52分
URLﾘﾝｸ(www3.nhk.or.jp)
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