12/03/06 22:17:54.38 tr/VDkbU
>>169
素晴らしいメンバーを従えてアート・ブレ イキーが 初めて羽田空港に降り立ったのは1961年元日の夜10時のことだった
機内から外へ出た瞬間にブレイキーが目にしたのは花束を持ちこちらに向かって熱狂的に手を振っている 無数の若者達。
彼はいったい同じ機にどんな有名人が乗っていたのだろうと思ったのだがこれが実は自分達を歓迎するファンの渦だと知ったとき彼の目からは大粒の涙があふれた。
熱狂ファン「ミスター・ブレイキー!お願 いがあります。」
ブレイキー「何だい?」
熱狂ファン「僕と一緒に写真を撮って下さ いませんか?」
ブレイキー「は?本気か?」
熱狂ファン「もちろんです!是非、是非お 願いします。」
ブレイキー「俺は黒人だが・・・そんな俺 と同じ写真に写っていいのかい?」
熱狂ファン「そんなこと知ってますよ。是 非お願いします。記念にしたいんです。」
ブレイキー「俺は黒人だぜ。本当にいいの か?」
アフリカン・アメリカンとして、常に差別 を意識せざる得ない状況の中で 生きてきたブレイキーにとって、この、彼 らへのただ手放しの歓迎ぶりは、 にわかには信じられないことだったのだ