12/03/06 22:10:52.43 tr/VDkbU
>>132
これかな?
■日本での「忘れがたい経験」■
1936年、黒人運動の指導者デュボイスは、満洲に1週間、中 国に10日間、日本に2週間滞在して「ピッツバーグ・クリ ア」紙に「忘れがたい経験」と題したコラムを連載した。
デュボイスが東京の帝国ホテルで勘定を払っている時に「いかにも典型的なアメリカ白人女性」
がさも当然であるかのように彼の前に割り込んだ。
ホテルのフロント係は女性の方を見向きもせずにデュボ イスへの対応を続けた。勘定がすべて終わると、彼はデュボイ スに向かって深々とお辞儀をしそれからやっと、その厚かま しいアメリカ女性の方を向いたのだった
フロント係の毅然と した態度はこれまでの白人支配の世界とは違った、新しい世 界の幕開けを予感させた。
「母国アメリカではけっして歓迎されることのない」一個 人を日本人は心から歓び迎え入れてくれた。
日本人は、われわれ1200万人のアメリカ黒人が「同じ有色人種で あり、同じ苦しみを味わい、同じ運命を背負っている」こ とを、心から理解してくれているのだ。[1,p109-118]
さらに、この旅で、デュボイスは日本人と中国人との違いを 悟った。上海での出来事だった。
デュボイスの目の前で4歳く らいの白人の子どもが、中国人の大人3人に向かって、どくよ うに言った。すると、大人たちはみな、あわてて道をあけた。 これはまさにアメリカ南部の光景と同じではないか。
上海、この「世界一大きな国の世界一立派な都市は、なぜか 白人の国によって支配され、統治されている。」それに対して、 日本は、「有色人種による、有色人種の、有色人種のための 国」である。