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中国外相“日中国民感情の改善重要”
中国の楊外相は、６日、北京で記者会見し、国交正常化から４０年になる日中関係について、互いの国民感情の改善の重要性を強調し、
対中脅威論の払拭（ふっしょく）に努めました。
中国の楊外相は、全人代＝全国人民代表大会の開催に合わせて６日、北京の人民大会堂で記者会見し、外交政策について説明しま
した。
このうち、国交正常化から４０年になる日中関係については、歴史認識や尖閣諸島を巡る問題で、「日本側に複雑さと敏感さを十分認識
してほしい」と述べ、中国国内の世論を意識しながら難しいかじ取りを迫られていることをにじませました。
そのうえで楊外相は、「相手の発展をチャンスと捉え、みずからの発展のパートナーと見なすことがカギになる」と述べ、互いの国民感情の改善の
重要性を強調し、対中脅威論の払拭に努めました。
朝鮮半島情勢を巡っては、アメリカと北朝鮮の直接協議の結果、北朝鮮によるウラン濃縮活動などの一時凍結で合意したことを評価すると
ともに、６か国協議の早期再開に向け、議長国として関係国の対話を引き続き促していく考えを示しました。
さらに、アメリカのオバマ政権がアジア太平洋地域に軍事力を重点的に配備する新たな国防戦略を打ち出したことなどについて、「この地域で
アメリカが建設的な役割を果たすことは歓迎するが、中国の利益は尊重されるべきだ」と述べ、南シナ海の島々の領有権を巡る問題などへの
アメリカの関与をけん制しました。
NHKニュース: 2012年3月6日 16時27分
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