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［オピニオン］教育物価
学生服ＣＭにアイドルが登場すると、新学期を迎える親たちは気が重くなる。人気アイドルのＣＭ出演料が制服価格に反映される
ためだ。２００４年に絶頂の人気を博した東邦神起が、ある学生服ブランドのモデルとして出演したことが影響し、学生服価格が急騰し
始めたという分析だ。学生服メーカーの談合と暴利に対して、公正取引委員会が課徴金を科して、消費者たちは共同購買で反撃に
出たが、２０～３０万ウォンの学生服価格は依然として負担になる。統計庁の２月消費者物価動向によると、昨年２月に比べて男子
学生服は１３．２％、女子学生不は１４．２％値上がりした。
◆今年度の教科書代金請求書を受け取った保護者たちは、仰天した。「価格自由化元年」を迎え、教科書価格が前年比４５％も
値上がりした。２０１２年度の高校の主要選択教科書の平均価格は、昨年比で最大１７５％まで上昇した。選択科目だけでなく、
国語、英語、数学の教科書価格も１５～３０％まで値上がりし、教科書だけで１０万ウォンを超える。版型の材質は、昨年と大して
変わっていない。教育科学技術部は教育物価には関心もない模様だ。
◆学生服と教科書の他にも、新学期にはお金が入る要素は多い。流行に敏感で同級生たちに遅れるのを嫌うこの頃の子どもたちは、
服や鞄、スニーカー、文具類なども特定ブランドを欲しがるケースが多い。主に芸能人が広告したり、アイドルグループが空港や部隊で
着用したブランドだ。子どもにより良い物を買ってあげたいのが親の気持ちだ。「（ブランド品を）着ていないと仲間はずれされる」と、それと
なく脅されたりすることにでもなれば、財布を開かずにはいられない。今年流行している背高スニーカーや四角い形のスクウェア・リュックは
１０万～３０万ウォンもする。
◆先月の消費者物価上昇率が１４ヵ月ぶりの低い水準を記録したが、いわゆる「教育物価」は急騰した。今年１兆７５００億ウォンの
財政を投入して大学授業料の引き下げを誘導したにもかからわず、大学授業料の引き下げ率は４．５％に止まった。学生服と教科書を
はじめ新学期用品の価格が軒並み値上がりし、保護者の負担がかさんだ。学習塾も、小学生（４．２％）、中学生（３．３％）、高校生
（４．８％）向けが軒並み値上がりし、「私教育との戦争」という言葉が空しく聞こえる。教育費の支出を惜しまない保護者の心理に
つけ込んだ商魂が憎い。政府が出生率を上げるため「子どもを生みましょう」と催促するつもりなら、教育物価から抑えなければならない。
鄭星姫（チョン・ソンヒ）論説委員
東亜日報: MARCH 03, 2012 06:42
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