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北朝鮮から中国へ逃げた、いわゆる「脱北者」問題について、英紙フィナンシャル・タイムズのあるベテラン記者は
中国メディアの環球時報に対して、「韓国のやり方は何の変化ももたらさないだろう」とコメントした。1日付で環球時報が報じた。
記事は、「フィナンシャル・タイムズの記者の判断は、多くの国際メディアの認識と同じだ」と報じ、韓国側の対応を暗に批判した。
フランス紙のリベラシオンは、「中国と北朝鮮は1986年の時点で脱北者を強制送還することで合意している。
この合意は北朝鮮の難民が中国に押し寄せてくるのを防ぐ役割を果たしており、中国は簡単に妥協することはできない」と指摘した。
フランスのテレビ局は「韓国は金正日氏の死去後に強硬姿勢を示すことを選択し、
中国はこのタイミングで誤った対応をしないよう、譲歩することはできないだろう」と論じた。
またドイツメディアも「中国政府は北朝鮮に複雑なコンプレックスを抱いている。
北朝鮮の安定は中国にとっての戦略的意義がある」と指摘、「全世界が本当に心配しているのは、韓国の行動を北朝鮮が不快に感じ、
その結果として朝鮮半島に平和が訪れるという希望が消えてしまうのではないかということだ」と論じた。
日本とアジア太平洋地域の国際関係を研究する仲村澄世氏は「米国国務省は2月29日、北朝鮮との間でウラン濃縮活動、
核実験、長距離ミサイル発射を一時停止することで合意したが、韓国が『脱北者』問題を声高に訴えて、
金正恩政権の面目をつぶすならば、北東アジアの情勢に潜在的危険をもたらすことになる」と指摘した。
2012/03/02(金) 10:23
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