12/02/26 20:51:23.27
∞図書館で「台湾本」を「中国本」のスペースに並べる 「台湾は中国領と誤解を生む」と識者は批判 図書館は「他意なし」
県立浦和図書館(さいたま市浦和区)など多くの公立図書館で、台湾に関連する書籍が「中国」と表示
された書架のスペースに並べられていることが24日、関係者への取材で分かった。国内ほとんどの公立
図書館で採用されている図書の分類方法「日本十進分類法」に従ったものだが、政府は台湾を中国の領
土の一部とは認識していない。識者は「これでは台湾が中国領だと誤解を招くし、親日家の多い台湾人に
失礼」と批判している。(安岡一成)
台湾の法的地位について、政府は昭和47年の日中共同声明で「中華人民共和国政府は、台湾が中華
人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国
政府の立場を十分理解し、尊重する」としており、決して政府が台湾を中国領と「承認」したものではない。
かつて、日本の中学生用地図帳で台湾が中国領のように表現されたことがあり、平成17年、衆院議員
が質問主意書で台湾の領土的地位に関する政府の公式見解を問うたが、答弁書は日中共同声明の文言
を繰り返すもので、それ以降も立場は変わっていない。
県立浦和図書館やさいたま市立中央図書館(同市浦和区)では、書架に「中国」と表記されたスペースが
数カ所あり、台湾関連の書籍は、このスペースに中国に関する書籍と並列する形で配置されていた。
県立浦和図書館の担当者は、こうした配置にしている理由を「日本十進分類法では、地理的に近い国は
近接して並べられるようになっている」と説明。「本の数が少ないのに書架に見出しをつけ過ぎるとかえって
本を探しにくくなるし、出し入れの際に本が傷みやすくなるので、見出しは大きな分類でとどめている」という。
市立図書館でも、同様の説明をしている。
ただ、県立図書館の担当者は「決して意図的にしたわけではない。台湾関連の書籍は見出しをつけるほど
冊数はないが、ご指摘をいただいたので見直しも検討したい」と話した。
日台関係を研究している拓殖大学海外事情研究所の丹羽文生助教(政治学)は「昨年、台湾の大学で
講義をした際、日本に留学したことのある学生から、まさにそのことで傷ついたと聞かされた」と話す。
丹羽助教は、「台湾のサラリーマンの平均年収は200万円以下だが、東日本大震災の際には民衆が
自発的に200億円もの義援金を送ってくれた。これほど親日家が多いのに、日本はこれまで中国にこ
びて台湾を冷遇することが多かった。台湾が親日であり続けるかは、この図書館の対応をはじめとする
日本人の態度次第だ」と話している。
ソース:MSN産経ニュース 2012.2.25 16:04
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
画像:「中国」と表示された書架に並べられた台湾関連の本(下段左側)。台湾は中国の一部であるという誤解を生じさせる可能性もある
=23日、さいたま市浦和区の県立浦和図書館
URLリンク(sankei.jp.msn.com)