12/02/13 10:06:49.00
○COEXで通り魔事件相次ぐ /ソウル
・ホームレスが理由なく無関係の市民を襲撃
今月11日午後7時35分ごろ、ソウル市江南区三成洞のCOEXにある大型書店で、
信じられない事件が起こった。ホームレスのS容疑者(45)が、本を立ち読みしていた
Kさん(23)=軍人=の頭を目掛けてハンマーを振り下ろした。Kさんが瞬間的に
かわしたため、ハンマーは首に当たった。S容疑者はさらに、逃げるKさんの首や
背中をハンマーで3回殴打した。土曜日の夜の書店で、いつものように本を選んで
いた人たちが悲鳴を上げた。
警察によると、S容疑者は「自分と肩がぶつかった男性が『乞食みたいなやつ』と
ばかにしたため、犯行に及んだ」と供述したという。だが、S容疑者がハンマーを
振り下ろした相手は、久々の休暇で街へ出てきたKさんだった。S容疑者とは面識も
なかった。警察の関係者は「S容疑者はハンマーを持ち、COEXや書店の中を
うろついていたことが分かった」として、逮捕状を請求した、と説明した。
1カ月前の先月11日には、無職のL容疑者(35)がこの書店で、ガソリンをまいて
ライターで火を付けたが、近くにいた人がすぐに火を消したという騒ぎも起こっていた。
L容疑者は放火に失敗した後、隣にあるデパートの台所用品売り場で、妊娠5カ月の
Aさん(39)を刃物で脅し、人質に取る事件を起こして逮捕された。
さまざまな国際イベントが行われ、週末には15万人が訪れるCOEXで通り魔事件が
相次いでいる。COEXにはショッピングモールや映画館、書店、飲食店、大型水族館
などがあり、子どもたちや家族連れでにぎわっているため、今回のような犯罪は
重大な結果をもたらしかねない。
冬にはホームレスたちが寒さをしのぐため、COEXにたむろし、警察に通報されない
程度の騒ぎを起こすケースも増えている。COEXの警備関係者は「所持品検査機器が
設置されていないため、刃物や鈍器の所持の有無などを確認することができない」と語った。
専門家たちも、通り魔犯罪にはこれといった対策がないとの見解を示している。
京畿大警護保安学科のイ・ジュラク教授は「犯行の動機がはっきりしない通り魔
犯罪を防ぐのは不可能に近い」と話した。また、警察内部では「制服警察官による
パトロールを増やす以外に方法はない」という声が出ている。
警察官が常にいることが分かれば、不特定多数の人を狙うのをあきらめるのでは
ないかという、一種の「かかし効果」を期待しているというわけだ。警察庁の関係者は
「COEXなど、多くの人が集まる大型施設で、警察官によるパトロールを大幅に増やす
案を検討している」と語った。
□ソース:朝鮮日報
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