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∞ニックスに台湾系でハーバード大卒の救世主出現 ジェレミー・リンのシンデレラストーリー＝ＮＢＡ
２月１０日（日本時間１１日）、ニューヨークでＮＢＡのニューヨーク・ニックスvs.ロサンゼルス・レ
イカーズ戦が行なわれた。例年であればレイカーズがマディソンスクウェア・ガーデンを訪れれば、
リーグを代表するスーパースターであるコービー・ブライアントのプレーにばかり注目が集まるとこ
ろ。しかしこの日に関しては、ニックスから飛び出した意外な新星がコービー以上に話題をさらうこ
とになった。
２月４日（日本時間５日）に無名の台湾系アメリカ人選手、ジェレミー・リンが先発入りして以降、
不振を託っていたニックスは３連勝。そのうち２戦ではカーメロ・アンソニー、アマレ・スタウダマイ
ヤーの両エースが不在だったにもかかわらず、リンは３試合すべてで２０得点以上を挙げてチー
ムを牽引（けんいん）した。
そして１０日のレイカーズ戦でも、リンの快進撃は続いた。前半だけで１８得点を挙げてレイカー
ズ守備陣を驚かせると、後半にも２０点を追加して最終的には自己最多の３８得点をマーク。コー
ビーが挙げた３４得点をも上回り、９２―８５で４連勝を飾ったニックスの勝利の立役者となった。
「自分の力を証明しようなどと考えているわけではない。チーム全体が成長できていると思うし、
みんなが力を合わせることで、僕たちはより危険なチームとなっているはずだ」
試合後にはチームの勝利であることを強調したリン。しかしＰＧとしてオフェンスをコントロール
する自身の活躍が、何よりもニックスの起爆剤となっていることは明らかだ。当初はその実力を
疑う声も多かったが、歴戦の兵がそろったレイカーズすらも圧倒してしまえばもう誰もが感嘆せず
にはいられない。
昨季はゴールデンステート・ウォリアーズから開幕前に解雇され、今季もケガ人の穴埋めとして
ニックスに拾われた選手が、誰も想像できなかった大爆発。ＮＢＡ初の台湾系選手、しかも学業の
名門ハーバード大学出身というバックグラウンドのユニークさも相まって、地元ニューヨークでの
注目度も高まる一方だ。「リンサニティ（「狂気」を意味する「ｉｎｓａｎｉｔｙ」とリンの名を併せた造語）」
という流行語まで生まれるなど、躍り出た新スターにニックスファンも熱狂している。
「（リンの躍進は）信じられないね。彼にアドバイスできることなどないよ」とコービーにすら苦笑い
をさせたシンデレラストーリーは、いったいいつまで続くのか。一躍ニューヨークの救世主となった
リンは、今後しばらく全米からの視線を一身に集めてプレーすることになりそうである。
-Text by Daisuke Sugiura-
ソース：スポーツナビ 2012年2月11日 15:42
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関連画像：ジェレミー・リン
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