12/02/12 17:18:05.51
(>>1からつづき)
パク議長にとって「国会議長の辞任」という政治的問題は、法的な責任とは別問題だ。もしパク議長が「自分は知らなかったし、過ちも
犯していない」と最後まで主張し続けたらどうなるだろうか。検察の捜査でDDoS攻撃（分散サービス妨害）と何の関係もなかったことが
立証されながらも、政治的な責任を取ってハンナラ党を離党した崔球植（チェ・グシク）議員は、完全に「愚か者」となってしまうだろう。
最近、韓国で問題を起こし、話題の中心となっている人物の多くは、どういうわけか法律を勉強し、法律を扱う仕事と関係しているケースが
多い。法律を作る人間、法律を執行する人間、法律に基づいて判断を下す人間などだ。つまり国会議員、検察・警察、裁判官、高級官僚
といった人物は、韓国社会で既得権を持っているためか、常に問題の根本となっているのだ。「現金入り封筒」に関係する国会議長や与野党
の幹部、大統領を「カカ（閣下の蔑称）」などとあざける裁判官、対立候補にカネを握らせた教育関係者を釈放し、受け取った大学教授に
懲役刑を下す裁判官、そして汚職に関係しながらも釈放され、その直後から社会に対して不満をぶつける教育監などがそうだ。どういうわけか
彼らは法律を勉強し、法律に詳しい人間ばかりだ。それだけではない。ハンナラ党非常対策委員会のメンバーとなり「あなたは出て行け」「あなたは
駄目だ」などと言っては騒ぎの中心になっている人間もそうだ。このことと関係しているかどうか分からないが、最近は代理運転やペーバードライバー
があふれる世の中だ。
いつの時代にも、あるいは形は違っても、「国」と呼ばれるところには必ず「法」というものが存在してきた。それは共同体を維持するためのルール
であり、秩序であり、約束であり、必要条件だ。法がおかしくなれば国がおかしくなるし、国そのものが機能を発揮できなくなる。そのため法律を
作り、それを守る人間は、その社会の支えとして、権力者としての待遇を受けてきたのだ。
しかし韓国社会では今、その特権的な地位にある人間たちが権力に酔いしれてしまった。法を制定する人間は政治資金の問題で追い詰め
られているし、またカネがなければ国会議員になれない。政治資金が話題に上るたびに「国会議員は教導所（刑務所）の塀の上を歩く人間」と
呼ばれたりする。「鄭夢準（チョン・モンジュン）議員以外の国会議員の中で、自己資金で政治を行える人間はいない」という言葉は、おそらくその
通りだろう。つまり国会議員は誰もが「他人のカネ」で政治を行っているのだ。税金は国民のカネだし、後援金は「他人のカネ」、また政治資金は
「企業のカネ」だ。政界に関係する人間の中で「現金入りの封筒」と無関係な人間はいない。法律を判断する人間たちは、法律に基づいてでは
なく、個人の性格や趣向を前面に出して裁判を行おうとする。教育監選挙でさえも「現金入り封筒」と関係していた。
世の中が全てそうなっているのだから「引っ掛かった人間はツキがない」「韓国では法律に基づく判断は真実と何の関係もない」「社会秩序を守る
法治とは、法律に関係する人間の“カードゲーム”のことだ」などと言われても、何も反論できない。最近は『折れた矢』という映画が話題を集めて
いるし、裁判を終えて出てきた被告は「こんなものはチェパン（裁判）ではない。ケパン（無秩序状態）だ」とよく口にする。クァク教育監が左翼の英雄
となり、鄭鳳株（チョン・ボンジュ）前議員の逮捕が左翼の攻撃対象となっているのが、今の韓国社会の現実だ。
(以上)