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金融監督院によると、韓国のクレジットカード発行枚数が昨年12月末現在で1億2213万枚となり、クレジットカードの
不良債権問題が深刻化した2002年当時（1億480万枚）を上回ったことが分かった。このため、400万人の信用不良者を
生んだ10年前の状況が再現されるのではないかとの懸念が浮上している。さまざまな景品で会員募集競争を展開する
状況も10年前と似ている。
クレジットカード会社が昨年1－9月、カードプランナー（会員募集担当者）への手当支給、新規会員募集のための
マーケティング費用などに支出した費用は5843億ウォン（約395億円）で、カード不良債権問題が深刻化した02年の
新規会員募集費用4777億ウォン（約323億円）を上回った。
金融監督院の関係者は「昨年の新規会員募集費用は6000億ウォン（約406億円）を超え、過去最高に達すると
みられる」と述べた。クレジットカードの発行枚数増加も、カード会社間の競争過熱が原因だ。
金融研究院のイ・ジェヨン研究委員は「カード会員を増やすことは、『借金をしろ』と言っているようなものだ。カード会社は
家庭が連鎖破綻する可能性を高めている」と批判した。
カード会社は最近2－3年、信用状況が良くない人へのカード発行を大きく増やし、家計の負債問題を悪化させている。
カード会員のうち、信用等級が低い人（第7等級以下）の数は09年の64万人から10年には100万人に増えた。
その結果、06年に0.1％まで低下したカード債権の延滞率は、昨年は1.91％へと上昇した。銀行の家計向け融資の
延滞率（0.67％）に比べると3倍以上高い数字だ。
韓国政府は昨年末、信用等級が低い人へのカード発行を中止させるなどの対策を取ったが、カード会社はそれを無視し、
新規会員の募集競争に熱を上げている。金融監督院の関係者は「第2のカード不良債権危機が起きないよう、所得と決済
能力を考慮し、カードの利用限度額を設定するための新たな基準をつくり、延滞率を抑制しようとしている」と述べた。
李信栄（イ・シンヨン）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
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