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「悪口を浴びせながら『踏みつぶして殺してやる』と言い放った少年らの目つきは、野獣よりも恐ろしく
感じられた。孫の友人から、とても想像できないような言葉を聞き、胸が詰まるような思いだった」
孫が目の前で少年らに連れ出され、集団暴行を受け、2日間にわたって監禁されるというむごい経験を
したJさん（68）は先月31日「今でもあの日のことを考えると胸が震え、とても耐えられない」として、上記の
ように話した。
孫のP君（15）は先月4日午後1時ごろ、ソウル市城北区吉音洞の自宅から少年らに連れ出され、集団暴行を
受けた。自宅には当時、祖母のJさんと小学6年生の弟（12）しかいなかった。P君は10年前に両親が離婚した後、
祖父の家で暮らしていた。祖母は当時のことを説明する際「あいつらは怪物だ」と身震いしながら話した。
P君を連れ出し、集団暴行を加えたのは、昨年12月にテコンドー道場で出会った同学年の少年H（15）や
少年C（15）らだった。少年HらはP君を自分たちのグループに引き込んだが、数日後にP君に対し集団暴行を
加えるようになった。路上で一緒にたばこを吸った際、P君が火を消すのが遅れたため、警察官に注意された
という理由だった。少年HらはP君から、祖父母と孫だけの家庭に対し政府から支給される「夢の木カード
（無料給食カード）」を奪い、またP君宅から金のブレスレットやネックレスを持ち出して転売し、その金を
インターネットカフェなどで使った。
P君の祖父（70）は先月3日、孫の「夢の木カード」がなくなったことを知った。翌4日の正午ごろ、少年Cらと
会った祖父は「ブレスレットを奪ったり、孫に暴行を加えたことは許す。今後はこのようなことをしないように」と
注意した。
だが、祖父が昼食を取り、町内で経営している小さな精肉店に出掛けてすぐ、事件は起こった。自宅近くに
隠れていた少年Cが塀を乗り越え、窓から侵入しようとした。祖母が頭を押して「出ていけ」と言ったところ、
少年Cは「踏みつぶして殺してやる」と叫んだ。
祖母は少年Cの暴言に驚き、祖父がいる精肉店に急いで向かった。祖父を連れて自宅に戻ったところ、
半ズボン姿でサンダルをはき、ぶるぶる震えたまま、少年Cらに連れ出されるP君を見つけた。祖父母は
「頼むからやめてくれ」と懇願し、P君を引きはがして自宅に帰し、精肉店に戻った。ところが、少年Cは
再びP君を自宅から連れ出した。
P君は少年らが集まっていた近くのマンションの地下駐車場に連れていかれ、集団暴行を受け、鼻の骨を
折るなど全治4週間のけがを負った。
2日後にP君が解放された後、祖父はソウル鍾岩警察署に少年らを告訴した。だが、報復を恐れたP君は、
自分が暴行を受ける場面をとらえた地下駐車場の監視カメラの画像を見せても「僕がふざけて『気絶遊び』
（胸などを押して気絶させる）をし、気絶した僕を助けようとして殴っただけだ」とうその証言をした。同署は
先月30日、少年Hら3人を逮捕し、2人を書類送検した。
ユン・ドンビン記者
ソース 朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 2012年2月1日
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