12/01/29 12:19:16.15
公的企業の負債増加率は、民間企業の三倍にも
政府と公的企業など公共部門の負債が800兆ウォン(約54兆7937億円)に迫っている。
公的企業の負債は、大規模な国策事業などの影響で1年間に15%ほど増えた。
29日の企画財政部と韓国銀行によると、昨年第3四半期末現在で韓銀の資金循環表上での一般政府と公的企業の負債残高は
789兆3660億ウォン(約54兆653億円)となり、前年より9.2%増加した。2012年の政府予算総額325兆4000億ウォン(約22兆
2873億円)の2.4倍だ。
中央政府・地方自治体や国民年金などの社会保障機関の負債を合わせた「一般政府負債」は425兆5590億ウォン(約29兆1474億円)
だ。2010年第3四半期末に比べ5.0%増えた。一般政府負債は、国債など債券型が396兆5200億ウォン(約27兆1585億円)、貸出金が
7兆360億ウォン(約4819億円)などだ。
公的企業の負債増加率は、政府よりも遥かに高い。
政府財政に深刻な打撃を与える可能性のある公的企業の負債(株式出資、直接投資は除く)は、昨年9月末現在363兆8060億ウォン
(約24兆9178億円)で前年より14.4%も急増した。
公的企業の負債のうち企業手形は、昨年第3四半期末現在で6兆6250億ウォン(約4538億円)で、1年前の6兆450億ウォン(約4140億円)
より9.6%増えた。
社債の発行は、同期間149兆3520億ウォン(約10兆2294億円)から158兆6670億ウォン(約10兆8674億円)へと6.2%増えた。
公的金融の貸付金は33兆6960億ウォン(約2兆3079億円)から39兆9910億ウォン(約2兆7391億円)へと18.7%も急増した。
公的企業の負債が雪だるま式に拡大したのは、政府が「くつろぎの場所住宅」(※1)や「4大河川工事」など、国策事業に必要な資金を
証券発行などで準備した結果と思われる。
政府の国債発行限度額は法で定められている。国債の量が多すぎると財政健全性に亀裂が走るため、政府は公的企業を通じて資金を
調達する。公的企業の負債が国家財政の負担になる理由だ。
公的企業の負債増加率は、民間企業の三倍に達する。
株式出資等を除いた民間企業(非金融法人)の負債は、昨年第3四半期末1509兆4660億ウォン(約103兆3865億円)で前年比4.8%増に
留まった。
聯合ニュース/韓国語(2012/01/29 04:55)
URLリンク(www.yonhapnews.co.kr)
※1 くつろぎの場所住宅
韓国政府が、ホームレスや低所得層の住宅問題を解決すべく新造した公共住宅。
賃貸だけでなく分譲もある。