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県、県林業公社、対馬森林組合は28日、県営林と林業公社の対馬産ヒノキの韓国への輸出を始めた。
県営林からの輸出は初めてで、この日は同市の峰港から5120本が送り出された。3月ごろにも第2弾を
輸出する予定で、韓国への木材売り込みを本格化させる方針だ。
県対馬振興局によると、対馬市の木材は主に佐賀県伊万里市の市場に出荷されているが、近年は
国内需要の冷え込みから価格も下落傾向にある。特に曲がって柱に使えない木材は搬出コストを考えると
採算が合わないため、伐採しても放置されることが多かった。
苦境脱出に向け、県は木材の約9割を輸入している韓国に着目。市場調査で、韓国では曲がった木材も
内装材として需要があり、円高であっても国内に比べて販売価格が高く設定できることが分かった。
距離も近く、輸送コストが他の地域より安く抑えられることもあり、本格的な輸出に踏み切った。
同振興局によると、対馬産木材はこれまで民間ベースでは輸出されたことがあるが、決済などで問題が
相次ぎ定着しなかったという。このため、県は国内の商社と三重県鈴鹿市の木材会社に韓国の業者との
仲介を依頼。専門家の知識でトラブルを回避して、長期的な取引を目指す。
県担当者は「上質木材は国内、それ以外は韓国に出荷する『すみ分け』で全体の出荷量を増やしたい」と
話している。対馬市も市有林の輸出を検討している。
ソース 西日本新聞 2012年1月29日
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
対馬市峰町の峰港で、貨物船に積み込まれる対馬産ヒノキ
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