12/01/21 13:20:32.82
ソウル明洞(ミョンドン)を一緒に歩いている時、友達に必ず見せたいものがあった。 「外国人専用(Foreigners Only)」と
書かれたタクシーだった。 韓国人の友人は衝撃を受けていた。 私も初めてこのタクシーを見た時、こういうコンセプトが存在すると
いうこと自体にショックを受けた。 読者には次のような状況を想像してほしい。 職場で大変な一日を終えての帰り道、雨も
降っている。 ようやくタクシーを拾ったが、タクシーの運転手にこう言われる。 「申し訳ございませんが、このタクシーは外国人しか
乗れません」。運転手が融通をきかせてくれることを望むだろう。
悲しくも、こういう奇異なことはタクシー以外にもある。 韓国人を苦しめることで外国人により多く奉仕できるという考え方だ。
「外国人専用」と指定されたIBK企業銀行の梨泰院(イテウォン)支店もそうだ。 韓国人顧客はお断りだ。
外国語で発行される韓国の新聞は時々、ソウル市が外国人居住者の便宜を図るためにどれほど努力しているかを紹介している。
記事を見ると、韓国政府や関連機関はあらゆる種類の可能なサービスを英語で提供しようと大変な苦労している。 韓国人には
提供されないような長い説明をする。 私が韓国人なら怒りを感じそうだ。
腹立たしいことはまだある。 すべての「外国人特別サービス」マインドは、外国人は旅行客であり、韓国の文化・言語について
全く知らないということが前提になっている。
最近、ソウルの繁華街を歩いてみると、赤いベストを着たボランティアメンバーが話しかけてくる。 旅行案内所だけでは足りないか
のように、ボランティアメンバーを主要場所に配置し、外国人が景福宮(キョンボックン)への行き道に迷ったという仮定のもとで労働
させているのだ。
ソウルでは(ソウル市のSH公社がおそらく相当な費用を投じて建設した)DMCビルの外国人専用豪華アパートを借りることもでき、
外国人専用タクシーに乗って出勤し、外国人専用銀行支店で‘ブライアン・キム’‘エイミー・リー’のような名前を使う職員と英語だけ
を話しながら暮らせる。 韓国語は一言も必要ない。
こうした措置は、外国人の社会参加に対する韓国人の期待心理を低めることになる。 私が記者として韓国の政治について
話したり、食堂で韓国語で注文したりすると、韓国人はよく驚く。 私は韓国語を流暢に話すほうでもないのにだ。 驚くほど上手に
韓国語を話す外国人が増えているが、彼らが韓国語で話しかければ、返ってくる韓国人の返事は英語である場合が多い。
外国人のためのサービスは本当に助けを必要とする人たちを対象としなければならない。 東南アジア出身の工場勤労者や
ベトナム出身の家庭主婦など、韓国での生活に苦労している人は多い。 外国人専用タクシーや豪華マンションは、すでに韓国で
多くのものを手にした西洋出身の事業家のためのものではないのか。
もう一つ。 最近、サッカー韓国代表チームの監督交代を見ながら複雑な気持ちになった。 英国出身者なら知っているはずだが、
球団オーナーや記者が監督よりもサッカーチームの運営方法をよく知っていると考え始めた瞬間、おかしくなる。 英国のサッカーチーム
監督らは一定の経歴軌道を持つ。 数十年間にわたり成功へのはしごをコツコツと上り、短い栄光を味わった後、すぐに不名誉な退場
を迎える。 政治家と非常に似ている。 重要な違いは、政治はみんなで一緒にするが、サッカーは監督が独裁者という点だ。 最高の
独裁者を選ぶのは選抜委員会の役割だ。 しかし一度選択をすれば、みんな口を閉じなければいけない。 英国代表が優秀な選手
を抱えながらもドイツ代表に常に苦戦する理由だ。
ソース(中央日報、ダニエル・チューダー氏)
URLリンク(japanese.joins.com)
URLリンク(japanese.joins.com)