12/01/11 09:24:04.63 e3EfdXo5
>>74
単なるフネ好き民間人です。
ただ、もう20年来軍事専門誌を購読しているので、時代時代に判明した兵器の
仕様をある程度知っているというだけのことで。
ほかの人も書いているけど、日米(の他に英国も)はWW2で空母同士の戦闘を
経験している。その戦いで得られた教訓で今日の航空母艦の王道といえる仕様が
決まってきて、その現在最大の体現者が米海軍なわけだけど、そうした技術的な
蓄積がない後発の国が同等の戦闘力を持った空母機動部隊をつくる(空母は単体で
運用するものではないので、艦隊をまるごと整備する必要がある)というのは
とても難しい。
だから、カタパルトやらコンパクト高出力なタービンエンジン、着艦拘束装置が
にわかに開発できないのは当たり前。
旧ソ連はアメリカ海軍の強大な機動部隊(それも複数)に打撃を与える為に、米国と
同じ方法では金も時間もかかりすぎるから前記のようにミサイルを活用する道を
選んだ。自分たちが整備可能な艦艇数や装備、航空機でアメリカ海軍と張り合う
為に、ミサイルによる飽和攻撃を構想して、潜水艦に対艦ミサイルを積んでまで
米海軍に対抗する戦略を考えた。
その結果生まれたのがアドミラルクズネツォフ級。2番艦として建造された
ワリヤーグは仕様が異なっていたという情報もあるけども、基本コンセプトは同じ。
そういう、いわば王道から外れた空母を、中国はどう自国流にアレンジして装備化して、
有効な戦力として運用するつもりなのか。
旧ソ連も中国も、相手となるのは10万トン級空母を多数抱え、イージス艦も山ほど
持ってる米海軍空母機動部隊であることに変わりはないから、中国がどうするのか
俺にはとても興味がある。
中国が空母をどう位置付けてその技術開発をどう進め、運用ドクトリンをどう創って
いくかで、太平洋方面における今後の中国海軍の影響力が測れるし、それはそのまま
日本の立ち位置や陸海空戦力のあり方を決めるひとつの重要な情報になるしね。