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本紙は三十一日、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部が、北朝鮮の新指導者、金正恩
(キムジョンウン)氏が二十九歳になる一月八日の誕生日に向けて祝電を送るよう、各地方本部や関連
団体の責任者に指示した内部文書を入手した。死去した金正日(キムジョンイル)総書記の哀悼期間中
にもかかわらず、正恩氏を称賛するよう求めており、同中央本部が本国の後継体制と密接な関係を維持
したい意向がのぞく。総連内部や在日朝鮮人社会では、故金日成(キムイルソン)主席から続く三代世襲に
対して批判があるとされ、波紋を広げそうだ。
文書は朝鮮語で書かれ、表題は「尊敬する金正恩同志に主体一〇一年(二〇一二年)新年と一月
八日の誕生日に謹んで祝電を差し上げることについて」。総連中央宣伝広報局が、総書記の哀悼期間が
終わる昨年十二月二十九日より前の二十六日付で通達した。
一二年を「正恩同志の領導(指導)を忠実に受け入れ、父なる首領様(金日成主席)の遺訓と敬愛する
(金正日)将軍様の言葉を輝かしく貫徹する」年と規定。新年と正恩氏の誕生日に向けた祝電に盛り込む
内容を詳しく指示している。
いずれの祝電でも正恩氏の「玉体」の健康を願うよう要請。誕生日の祝電については、金総書記の指導力と
人格を「そのまま引き継いだ、傑出した堂々たる領導者、尊敬する正恩同志を主体革命と在日朝鮮人運動の
最高首位に高く奉る」ことなどを求めている。
文書は、核とミサイルに代表される軍事優先の「先軍政治」を金総書記から引き継いだ北朝鮮新体制に、
朝鮮総連が従う姿勢を浮き彫りにしている。
朝鮮総連の広報担当者は「文書の存在を把握しておらずコメントできない」としている。
東京新聞: 2012年1月1日 07時03分
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