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部屋にあった高級ウイスキーを飲み、現金や貴金属を盗む
約20人の中高生が、住人が海外に赴任したマンションの部屋に侵入して住みつき、廃虚同然の
状態にした上、物品を盗んだとして、警察に検挙された。
今年8月、在ロシア韓国大使館の参事官として赴任する夫と共に、交換教授としてロシアへ渡航
した釜山市内の大学教授Kさん（48）は、約2カ月後に同市海雲台区の自宅マンションに戻った
ところ、室内がすっかり荒れ果てていたため驚いた。広さ130平方メートルの自宅マンションは、
まるでごみ捨て場のような状態になっていた。
居間や寝室には、掛け布団や衣類が散乱し、残飯などから発生した悪臭が立ち込めていた。
居間の棚にあった高級ウイスキー約60本は空になって放置され、壁に掛かっていた500万ウォン
（約34万円）相当のロシアの油絵2点は、足で踏みつけたような状態になっており、1セットの価格
が200万ウォン（約13万5000円）以上もするチェコ産のクリスタルグラスも粉々になっていた。また、
居間の床にはキャンプファイヤーでもしたのか、燃えたあとが残っていた。
警察が調べたところ、Kさんが出国する前、中学校に通う娘（12）がインターネットで知り合った友人
の少女L（12）を自宅に連れてきたことが災いの元だったことが分かった。少女LはKさん宅の鍵の
暗証番号を記憶し、Kさんの家族が出国した後、友人を連れてKさん宅に出入りするようになった。
少女Lが連れてきた友人らも鍵の暗証番号を聞き、別の友人らに知らせたため、計22人がKさん宅
を「アジト」として利用した。少女LらはKさん宅にあった現金や貴金属など、3000万ウォン（約202万
円）相当の金品を盗んだ疑いも持たれている。
帰国したKさんから通報を受けた釜山海雲台警察署は、Kさん宅の居間のパソコンからインターネット
にアクセスした記録や、マンションの監視カメラの画像を分析し、少女Lや少年J（14）など中高生の
男女22人を補導し、調べを進めている。
釜山＝権慶勲（クォン・ギョンフン）記者
朝鮮日報 2011/12/27
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