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- 横田さん夫妻「自由知っている正恩氏に期待」 -
金総書記の死去についてインタビューに答える横田滋さん（右）と早紀江さん（２３日、川崎市内で）
＝米山要撮影
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「悪が消えた。拉致問題の解決に向け、こんないいチャンスはない」。
北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の死去を受け、拉致被害者・横田めぐみさん（４７）の両親、
滋さん（７９）と早紀江さん（７５）が２３日、読売新聞のインタビューに応じた。
早紀江さんは、後継者の正恩(ジョンウン)氏について「自由を知っていると思う。期待したい」と語った。
「政権が混乱したら、めぐみたちが殺されてしまうのではと心配しましたが、そんな様子もなく一安心です」。
滋さんは、金総書記死去の知らせからの数日間をこう振り返った。
拉致を直接指示した金総書記。夫妻にとっては常に最も気になる存在だった。早紀江さんは「（金総書記は）
ずいぶん前から顔色が悪いように見えた。私たちも疲れ果てていて、『どっちが先か分からないな』という思いが
あった」と言う。憎み続けたのも確かだが、滋さんは「死んでしまえばそれまで」と冷静に語った。
「クリスマスは、一番嫌な時期なんです」
街をイルミネーションが彩るようになると、早紀江さんは決まってめぐみさんが小学生だった頃を思い出す。
当時は広島で暮らしていた。夫妻とめぐみさん、めぐみさんの弟２人の一家５人で食卓を囲んだ。所狭しと
鶏のもも肉やケーキ、ジュースが並ぶ。夫妻はプレゼントのリカちゃん人形に手紙を添えてめぐみさんの
枕元に置いた。サンタクロースを信じていためぐみさんは翌朝、手紙を開いて「お母さんの字に似ている！」
と驚いて叫び、家じゅうを笑いが包み込んだ。
ソース ： （2011年12月24日03時17分 読売新聞）
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