【国際】ロシアの天然ガスと日本海経済圏、物流急増で成長エンジンに…安全保障上の問題から中国を警戒、ロシア側の「お家事情」[12/15]at NEWS4PLUS
【国際】ロシアの天然ガスと日本海経済圏、物流急増で成長エンジンに…安全保障上の問題から中国を警戒、ロシア側の「お家事情」[12/15] - 暇つぶし2ch1:もろこしφφ ★
11/12/15 10:14:16.49
 アジアの成長センターといえば、中国とインド、そして昨年オバマ大統領などが東アジアサミットに出席して脚光を浴びた
ASEAN(東南アジア諸国連合)であるが、来年は日本海経済圏が注目を浴びる。5月には韓国の麗水で国際博覧会が
開催されるが、テーマは「生きている海とその沿岸」である。9月にはウラジオストクでAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が
開催され、返り咲いたプーチン大統領が議長を務める。ロシアがこの機会にアピールしたいのは、シベリアからサハリンまでの
極東ロシアの地域開発と天然ガスなど資源の輸出である。

 ロシアは世界最大の産ガス国である。ヨーロッパ向けに供給しているカスピ海周辺のガス田の生産はピークを越え、極東ロシア
の開発に重点を移す。9月までにサハリンからウラジオまでのパイプラインを完成させる。LNG(液化天然ガス)基地の建設も始まる。
いずれはシベリアのガス田ともつなぐ。また、北朝鮮経由で韓国まで伸ばす構想もある。販路は、成長するアジアである。

■露側の「お家の事情」

 福島の原子力発電所事故でLNG発電増強が急務となっている日本には好都合である。石油価格連動で、中東などから
高いLNGを買わされている日本企業にとって悪い話ではない。南沙諸島、日中ガス田開発など小さなガス資源をめぐって紛争を
抱えるアジア諸国にとっても朗報である。しかし、ロシアのガスといえば、政治的理由でウクライナへのガス供給を止め、東欧諸国を
恐怖に陥れた事件が思い出される。完成間際のサハリン2プロジェクトの株式売却を強要された過去もある。この点を指摘すると、
ロシアの関係者は「ガス会社は民営化、近代化され、欧米の契約社会で通用する会社に生まれ変わったので、信用してもらいたい」
と盛んに弁解する。

 ロシア側の「お家の事情」がある。中国にパイプラインでガスを供給しているが、交渉上手の相手に手を焼いている。もっと深刻な
ことは、安全保障上の問題である。極東ロシアに住むロシア人は600万人で、政府の移住奨励策にもかかわらず、減少している。
人口小国に巨額の金が流れ込むのは安全保障上、危険である。国境沿いには貧しい人口大国が少なくない。30年前の
サウジアラビアの人口は公称1000万人だが、実際は800万人もいないといわれていた。産業開発を進め、今では人口が
2000万人を超える。地政学的に難しい地域にありながら国の安全を守っている。他方、人口小国で金融立国をめざした
クウェートは、隣国イラクから「地下でつながる油田を盗掘した」と難癖をつけられ、悲惨な侵略を受けた。ロシアも同じような恐怖を
感じているのかもしれない。

■安全保障にも資する

 日本海側のLNG受け入れ基地は、新潟県に1カ所しかないが、3年以内に2カ所増設される。先見の明があった。新潟から
関東地区はもとより、東は仙台、西は静岡まで地下ガスパイプラインが建設済みで、東日本大地震級の地震が起き、太平洋岸
のLNG基地が被災したとしても、ガスの供給は確保でき、日本のエネルギー安全保障上も大きな意味がある。その上、ロシアの
ガスを新潟で受け入れることは輸送コストも安い。

 それだけではない。ロシアは地域開発、産業開発に日本などの資金と技術を求めている。ロシアが30年前のサウジと同様、
極東ロシアの開発を進めるなら、日本海を挟んで至近距離にある日本には大きなビジネスチャンスがある。ウラジオ-新潟間を
LNG船が往復するだけではない。コンテナ船などが往来する日本海物流が急増する。

 中国の東北3省、韓国、日本の日本海側自治体などで議論されていた日本海経済圏構想が「30年前のサウジ」に相当する
極東ロシアという強力な成長エンジンを得て大きく飛躍する年になりそうである。

ソース(SankeiBiz、元経済産業事務次官・北畑隆生氏)
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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