11/12/10 14:15:39.40 hXocd1yJ
みなさん、へ。
SG伝熱管3800本のうち900本(約25%)に穴が開き、残り2900本も管の肉厚が減少し穿孔の危険があった。
それで、穴が開いた900本は穴を塞ぎ、肉厚減少した2900本については補強を行って、引き続き使用する計画だそうだ。
900本の伝熱管内に循環する冷却水は、蒸気発生器一基が処理する量の約1/4を占める、ということ。100万KWe級原子炉には 蒸気発生器は4基つくので、
全体で16分の1、つまり5-6万KWe級の原子炉(例:北朝鮮の寧辺原子炉)の処理量に相当する一次冷却水(放射化されている水)が噴出した事になる。
これは、大変な量です。
韓国が取った対策の問題点を以下に列挙します。
①一次系は加圧されているため、管に穴が空けば大量の冷却水が短時間に蒸発噴出する。
そのため、他の伝熱管も汚染されており、これを修理するには被曝の危険を冒さなければならない。そもそも、大きく汚染された機器を二次側に使うべきではない。
②下流の機器(主蒸気配管、タービン逃し弁、湿分除去フィルター、タービン、復水器など)も汚染され、汚染度合によっては交換が必要。
③タービン流入蒸気が異常に増大するとタービンの過回転を抑えるために主蒸気を逃がすようになっているが、これにより汚染された二次側蒸気が放出された可能性がある。
③復水器の伝熱管には、ふつうある程度の腐食があり、微量ながら二次側蒸気の凝縮水が漏れ出て温排水に混じって海に放出される。通常なら二次側はクリーンであるから問題無いが、二次側が汚染されると近海が汚染される事になる。
④ どうして、900本もの管群が穿孔するまで異常を検出出来なかったのかは極めて重大な問題。