09/07/30 00:07:48 ZLbSwfDz
≪文句なしにいい作品というのは、そこに表現されている心の動きや
人間関係というのが、俺にしかわからない、と読者に思わせる作品です。
この人の書く、こういうことは俺だけにしかわからない、と思わせたら、
それは第一級の作家だと思います。≫
上記は『真贋』(2006年)から引用した、吉本隆明による良い文学作品の
定義だが、なぜこんなのを引用したかというとロキノン社長(だっけ?)の
渋谷陽一はこの吉本の「信者」を自称しているらしいからで
吉本ってそもそも過去のひとなわけだし、なんか難解らしいから
渋谷ごときがわかるもんじゃないだろ、などと私は内心ひややかに
おもっていたのだが、これで合点がいった
仮想インタヴューとかやっちゃったり、ひと月に何枚も傑作認定してても
平気な顔していられるわけが
翻って、「俺にしかわからない」なんて幻想を決してリスナーに与えない
アーティストこそ、非ロキノンとされるべきだろう