10/09/15 01:57:32
>>84
英国勢に関しては世界恐慌後、米国のミュージシャンの流入を懸念した英国の協会が
確か35年から50年代中期に掛けて一部の例外を除く米国人の興行を禁止してたんだよ
さらに当時、米国のレコード会社の多くは英国での流通ルートを持ってなかったから
英国のミュージックシーンはスウィング前後で停止
40年代から50年代中期に至っては、米国のディキシーランド・リヴァイヴァルが飛び火して?
英国の大衆音楽の主流はディキシーランド、ジャグバンド、スキッフルだったらしい
この時期、英国で最新のジャズを聴こうと思ったら
僅かに流通する米国のレコードを探すか、東海岸の街に行ってドイツのラジオ電波を拾うか
船に乗ってパリに行くしかなかったらしい
そんな中、ロニー・スコットらは英国にモダンジャズをもたらそうと
涙ぐましい努力を重ねたにもかかわらずモダンジャズは根付かず
そして迎える米国音楽解禁
解禁によって、モダンジャズを初めとしてR&B、R&Rがもたらされたんだけど
特にR&B、R&Rは多くの若者を虜に
それで、既に英国では先に流行したディキシーランドやスキッフルのバンドで
ギター、ベース、パーカッション(ドラム)が主力楽器になってたから
スキッフルをやってた若者達はすぐにR&B、R&Rに鞍替え
結局、モダンジャズは広くは浸透せず、一部のミュージックフリークの間で聴かれ
そのジャズイディオムを体得した若者達が60年代終わりになってやっと出てきて
ジャズロックやプログレ方面で活動したんだよ