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巨人のルーキー・菅野智之投手が記録したストレートの自己最速記録は157キロである。
東海大3年生のときに世界大学野球選手権のキューバ戦でマークしたものだが、その157キロという数字をどう考えるか? 菅野本人に聞いたことがある。
「みなさんは157という数字に注目をしてくれますが、僕自身はあまりこだわりはないんです」
菅野はあっさりと語った。
「だって真っすぐはもちろん速さも大事ですが、やっぱりキレだと思うんです。キレのあるボールをいかにコントロールして投げられるか。
キレさえあれば130キロ台でもバッターを抑えることはできるので、自分としては157という数字にこだわる必要はないと思っています」
この言葉が、ある意味、菅野という投手のすべてを物語っているのかもしれない。
決して自分のことをパワーピッチャーだとは思っていないことは、2月1日のキャンプ初日のブルペンでもはっきりと表れていた。
<中略>
「神宮球場のスピードガンはアマチュア選手をダメにする」
テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が、こう苦言を呈していたことがある。
日本最速と言われるヤクルト・由規投手の161キロも神宮で記録されたものだった。
そして斎藤も澤村も、みんな神宮のスピードガンを見ながら、大学時代に格闘した投手たちだったのだ。
そして彼らはいまだに、神宮の魔物から逃れることができずに、戦い続けているようにも見える。
菅野が自己最速を出したのも、やはり神宮球場での試合だった。だが、菅野はその魔物の
虜になることはなかった。157キロという数字に見向きもしないでプロの世界に入ってきている。
だからこそ菅野には、上原と同じ成功の予感がするのである。
以下ソース:NumberWeb
URLリンク(number.bunshun.jp)