13/01/29 12:11:21.08 0
(>>3の続き)
韓国が世界に打って出たことには、内需だけではやっていけないという背景があった。日本の現状は、韓国の2
0年前と同じ。海外を意識しないといけない。
日本にいても、韓国のPOP音楽(K-POP)とのサウンドの差を痛感する場面が多い。まず、韓国のアイドルたちは
歌がうまいし、ダンスも上手。こういう指摘をすると、「(K-POPは)米ビルボードチャートの上位に入っている曲の
モノマネじゃないか」と批判する人たちもいるが、日本人にビルボードの音真似ができるほど技術のある人は多くない。
―K-POPというと、アイドル以外にPSY(サイ)も世界で爆発的なヒットを記録している。
PSYの人気は幸運もあったと思う。ただ、このラッキーは海外で売るという意識がないと生まれなかったもの。
日本の歌手でいうと、きゃりーぱみゅぱゅさんが世界で人気が高まっていて、作品としても面白いけど、PSYと比べると
数字の桁が違う。きゃりーぱみゅぱみゅさんの場合は、プロデューサーの中田ヤスタカさんが洋楽好きで、海外の
ダンス音楽の趣向と、日本的な和なメロディーを載せる方法を作り上げ、それが日本でヒットし、海外でウケたもの。
海外をビジネスとして戦略的に最初から意識していたというよりは、たまたま好きだった。
一方、韓国は「海外に出るしかないよね」と追い詰められた分、徹底して取り組んだ。まずは日本向けに音楽を現地化
したのですが、その最初が女性シンガーのBoAさんの頃から始まった。また、韓国アイドルには帰国子女が多く、アメリカの
音楽が好きな人達が、それを消化した作品をどんどん海外に発信している。しかも、日本だけじゃなく、他のアジアにも
進出しないといけないと考えている。
PSYという幸運は、常に世界市場を狙っているという背景があったからこそ生まれたのだ。
―歌手の育て方は違うのか。
まず、育成期間が長い。社会問題にもなったが、(歌手の卵を)合宿所に入れて借金からスタートしている。しかも
スポ根マンガのような厳しい合宿。議論はあるが、それぐらいの育成をしている。日本では、育成はそこそこの時間を
かけてすぐデビューさせ、売れなかったら「はい、おしまい」というパターンが多い