13/01/29 12:11:07.77 0
(>>2の続き)
一方、日本はヒットが出た場合には所属事務所が「引き続きよろしくね。事務所にいてね」「はい」という関係が続く。
この関係が必ずしも、悪いこととはいわない。だけど、それは音楽のトレンドにも影響していて、責任の所在が自分では
なく大きな組織にあると、どうしてもリスクを取らない。
アメリカのように自分で責任を取る方が、新しいサウンドを入れるという判断を即座にできる。日本では「この音は
かっこいいけど、売れないとまずいよね」という判断を会社が下す場合が多くなる。
―リスクを取らないのは具体的にどういったことか。
音楽家がヒットを狙うときに最初に求められてしまうのが、(CMやドラマとの)タイアップ。タイアップを進めて行く中では
多くの企業などの関係者がかかわる。その中には、仕方がないことかもしれないが、音楽がそれほど好きではない人や、
音楽がライフスタイルに入っていない人もいて、斬新なことよりも守りに入ってしまう感がある。
そうした理由などで、世界のトレンドとは時間軸がずれている。
ただ、これは別に、日本がいい曲を作っていないという意味ではない。むしろ、人生を変えるような良い曲は生まれている。
しかし、そういう曲がランキングの上位になることは少ないし、さらには、グローバルではまったく通用しない。こういう話を
すると、「なんで世界で通用しないといけないの」といわれる。
―なぜ、海外が大事なのか。
日本国内の売り上げだけでは、(音楽産業が)食っていけなくなっているからだ。
これは本当に難しい。自分の同世代で(音楽家として)アーティストをやり続けている人は、ほとんどいなくなった。
私は本当にラッキーなほうで、しかも好きなスタイルの音楽をやり続けられている。好きなことをやってちゃんとマネタイズ
(収益化)できるのは極めて難しい。確実に今の方法では、内需だけでは無理になってくる。
日本の現状は韓国の20年前と同じ 技術も育成ノウハウも韓国に劣る
―海外展開では韓国勢が先行している。