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>>1の続き
マイク・トラウトの代理人を務めるクレイグ・ランディスは、ロサンゼンルス・タイムズ紙に対して、
「トラウトは、いつも通りにスプリング・トレーニングで準備したいだけだ。」と語った。
トラウトが所属するエンゼルスは、彼の判断に満足しているはずだ。
エンゼルスのファンも満足しているはずである。
さらに言えば、エンゼルス以外を応援しているアメリカ人ファンは、そもそもトラウトが代表を
辞退したことすら知らない人がほとんどだろう。
ファンを責めることは出来ない。ファンの想像力をかき立てて、彼らの愛国心に訴えかけることは、
球界側の仕事である。
一方で、選手を責めることも出来ない。アメリカのファンたちが、大事なのはメジャーリーグの
シーズンだけだと信じている以上、選手だって同様に考えるだろう。
出場を決めた選手たちもいる。その一人であるビクトリーノは、スゴいやる気らしい。
他にも、ライアン・ブラウン、デビッド・ライト、ジャンカルロ・スタントンといった選手たちが、
アメリカ代表メンバーに入った。
だが、昨シーズンにMVP、サイ・ヤング賞、新人王を獲得したアメリカ人選手5人(バスター・ポージー、
デビッド・プライス、マイク・トラウト、ブライス・ハーパー、R.A.ディッキー)のうち、
アメリカ代表に入ったのはディッキーだけだ。アメリカのトップ選手12人前後のうち、
代表入りするのは2,3人程度だろう。
確かに、他国はアメリカよりも大物が出場している。確かに、他国ではWBCはもっと注目されている。
ベネズエラのファンたちは、チームが勝ち進むためには、エース投手のフェリックス・ヘルナンデスを
ファースト・ラウンドのどの試合で先発させるべきかについて、すでに論争を開始している。
これらは好ましいことだ。しかし、アメリカが興味を持たない限り、WBCは成長しない。
むしろ、アメリカが興味を持たないと、WBCが無くなってしまうかもしれない。
それなのに、いまだにアメリカではWBCに対する関心が高まらないのである。
(つづく)