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(>>1続き)
巨人戦を中継する日本テレビ系列のG+を除けば、他のCS局ではスター選手より中堅クラスだった者が
解説者を務めることが多い。それは、予算の関係だ。早い話、CSではスター選手はギャラが高くて
呼べないのである。
スポーツ新聞はというと、これも近年、ネットの普及で新聞の売り上げはダウンし、専属評論家に支払う
原稿料相場は大きく落ちているという。
それでも、スター選手だった者は、なんらかの仕事があるのでまだいい。中堅クラスや2軍暮らしが
長かった者の引退後は深刻だ。打撃投手、ブルペン捕手、用具係、スコアラー、スカウト、球団職員と
いった形で、球団運営に関われればいいが、それができなければ、野球以外の第2の人生を
考えなければならない。自営業をするにしろ、会社勤めをするにしても、学生時代から野球一筋で
やってきた者にとって、一般社会の水は厳しい。
引退しても、どんな形でもいいから野球に携わる仕事がしたいというのがホンネだろう。
ただ、これまで、そういった仕事がなかったのが現実だった。その意味で、今回、日本学生野球協会が
高校野球の指導者になるための規定を大幅に緩和する案を、NPB(日本野球機構)に提示した意義は大きい。
これまで、「中学、高校で2年の教諭歴」がなければ、高校野球の指導者になれなかったのが、
NPB、日本学生野球協会の研修を受けて、学生野球資格の回復ができるようになれば、
多くの元プロ野球選手が、その職に就くことができるようになる。
むろん、現役でバリバリやっていた頃の高給は保障されない。しかし、選手を辞めても、高校野球指導者
という新たな道ができたことで、多くの元プロ野球選手を救済できる。数年後には高校野球の監督の大多数が、
元プロ野球選手だという時代が来るかもしれない。
(了)